ミニマリズムに関する本もこれまで数多く読んできました。『必要十分生活』『物欲なき世界』『最小限主義。』『モノやお金がなくても豊かに暮らせる。―もたない贅沢がいちばん』『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 ―断捨離からミニマリストへ―』など、このブログでも発信してきました。モノが溢れた豊かな物質社会でいかにモノを少なくすることで良き人生を送れるかが書かれてあったと思います。
しかし、本書はモノを手放すことで得られるメリットも書かれているが、まずは、
「自分の『目的』を定めよ!」「自分にとっての理想の人生について、真剣に考えよ!」
という自らの人生の理念構築をすることをスタートラインにしています。人それぞれに異なる生きる目的に則したシンプルな生活を目指すこと、すなわち、「いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること。」であり、その結果、「誰もが適正量のものを持ち、そのおかげで最高の人生を生きられるようになる」のです。
ミニマリズムもブームではなく、一人の人間としての哲学の現象として各人に定着することが、自身の人生を豊かにし、さらには素敵な世界につながってくるのでしょう。
『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』(ジョシュア・ベッカー著、かんき出版、本体価格1,500円)