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ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう

2017-02-03 13:55:01 | 

  ノルウェー軍空挺部隊出身のメンタルトレナーの著者は、オリンピックメダリストなどのアスリートや企業幹部にもトレーニングを施しています。

  人間は本能的に一番楽な解決策を選択しがちです。なるだけ毎日の習慣を変えず、日々の流れに乗りかかって生きています。事なかれ主義的な存在です。これは誰しも理解できますよね。

  しかしながら、ダントツの人はあらゆることを総合して一番大切と思う物差しである「価値観」が明確であり、人生でどうありたいかの「欲求」を正しく知っています。自分は何者であり、どうなりたいか?に答え、価値をどこに置き、自分のビジョンを指し示します。現状と感情がかきたてられる目標との乖離を嫌悪し、今の習慣を変えていこうとします。すなわち、「驚くほどわずかな違いが大きな差を生む」ことを知っており、「大部分の人が見逃している日々のちょっとした習慣に気をつけて」、「日常の小さな『正しい決断』を下すのが上手」な人こそがダントツな人の特徴です。

   著者は自分の人生を俯瞰して、自分の価値観や欲求、掲げている目標から判断して、今の自分はどうすべきかを思考するように提案しています。そうすることによって、ダントツな人のように、「惰性を嫌悪する感情」を抱かせ、習慣を変えるように仕向けます。「人生を変えるのは感情である」というのは事実ですね。

  そして、習慣の実行には長時間の忍耐と集中力を奉げ、心のつぶやきであるパワーステートメントを良質化し、イメージトレーニングで自身のあるべき姿を視覚化すれば、ダントツへの道は開かれると述べています。著者はあとがきで、再読を奨め(再読をすることを強いられたのは初めてです)、要諦をしっかりと理解しろと伝えことでペンを置いています。

『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう 』(エリック・ベルトランド・ラーセン 著、鹿田昌美訳、山口真由監修、飛鳥新社、本体価格1,389円)

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