背中から太陽の光を受けると、ポカポカと暖かく、草取り日和である。
CDもテープも掛けないで、ひたすら草取りをした。
頭の中は、U氏から届いた「独居老人」についてのメールが、クルクル回っている。
U氏は地方都市で自治会長をしている。その自治会の78歳の男性が、
統合失調症で精神科に入院する事になった。
その人は85歳の姉が東京に居る以外は身よりなしだそうである。
どうにもならないので、自治会長が病院まで付き添った。誰の仕事なのかと判断できる余裕もない。
患者は、高校の数学教師だったとのことで、部屋には使い込んだ分厚い辞書などが並んでいて、
若い時の生活を偲ばせる雰囲気があり、余計に哀れを誘ったと言う。
長生きをするので、色々な病気を発病する率が増える。今後は更に独居老人が増えることであろう。
我が身を考えた時、恐ろしい気持ちになる。医学が発達し、沢山の病気は治る時代が来つつある。
しかし、確実に死は訪れる。生き地獄を味わうのであろうか!!