まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

秋雨に 控えめ気味の 箸を置く

2017年11月14日 | 今週も俵札調査

 さぬき市地方は前線や湿った空気の影響で雨が降っていた。気温は12.4度から15.8度、湿度は94%から62%、風は1mから6mの西の風が一時は強かった。明日の15日は、冬型の気圧配置となるため、概ね曇るらしい。

 

 今年の雨はよく降る雨だ。それに今年の冬は早いらしい。夏がなかったように、秋もないままに今年が暮れるのかも知れない。

 

 こんな雨の日にも歩き遍路の方が何組もやってきたし、外国の方も何名か休憩していた。玄関のブルーの雨具も歩き遍路の雨具である。

 

 ここが、お遍路さんの休憩場所である。手前は四国のジオラマ模型で、幅六メートルもある大きなものである。お寺の名前のボタンを押せば、そのお寺がどこにあるのかがわかる仕組みである。

 

 今日も飯田家の納め札の調査である。こうして、みんなで納め札を解読して、左端の中島先生がデータを修正していく作業である。

 

 右から、香川県綾歌郡、同行二人、ここまでは誰でも読めるのだが、左の文字が読めない・・・。いくらしても読めなかった。■■とするしかない。

 

 だいたい、パターンが決まっているので読めるのだが、こと、名前になると難しい。この赤札は、今のように回数で色が決まる以前の物で、特別な意味合いでの納め札だと思われる。

 

 このように、たまに、こうした赤札が見つかることがある。右から、「明治四十三年旧三月吉日」「奉納四国八十八箇所偏路中同行二人」「香川県三豊郡粟島 巳ノ年男」と書いてある。こうしたものばかりだといいのだが・・・。

 

 こうしたくずし字辞典や・・・、

 

 こうした、旧国名や旧郡部名表などを参考にしながら読み進めている。

 

 今日、会長から、市内の某中学校からの依頼で、「おへんろ交流サロン」での講話と、ここから大窪寺まで歩いてお遍路体験をするガイドと案内を頼まれた。というのも、これが12月1日(金曜日)で、

 

 つかさの主要メンバーは、翌日の12月2日(土曜)の屋島から志度寺までの案内とガイドのサポートに回るのである。そこで、大窪寺ガイド・チームに依頼が来たと言うわけである。

 

 そこで、この前田チーフ・ガイドに案内役とガイドをお願いしてきた。この方は、毎年、この中学生のガイドをやってきているので、快諾してくれた。私は万一に供えての伴走でサポートする。

 

  今日の掲示板はこれ。「朝の来ない夜はなく 乾かない涙もありません」という、やなせたかしさんのことばから。似たようなことばはいくらもある。「上がらぬ雨はなく、止まらぬ風もない」、山よりでっかい獅子は出ん・・し、春の来ない冬もない・・・。でも・・・不幸の絶えない世界は続くし、悲しみの絶えない社会は止まらない・・・。今が不幸のどん底だと思っても、やがてには、そんな悲しみや苦しさなんて忘れてしまえる日がやってくる。こんなに悲しくて仕方がないのにと打ちひしがれていても、そんな日々があったことさえ忘れてしまえる日がやってくる。生きてさえいれば、やがてにはどうにかなってしまうものなんだ。「この世で起きたことは、この世で片付いてしまう」。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。