先日の新聞記事で、元IAEA事務次長が、以前に東電の福島原発を見て、東電に格納容器と建屋を、二重にして水素爆発の防止策を提案した時の、東電の対応は「神のように尊大であった」と、言っております。
対策費用は最大でも5億円ぐらいですむはずですが、「東電は全てを知っていると思い込み、神様のように尊大に振る舞った。 東電が原子力安全規制当局に提出していた資料は、不正が加えられていた。 これは東電が招いた事故だ」と断じています。
聞くところによれば、原発の事故に対する安全策の枠を、自民党政権時代の小泉純一郎首相の時に、はずされたということです。
私自身は、もともと私達の仲間が反対運動を行なっていた関係から、何かおかしいなあという感じでおりましたが、今回の大震災を通して、4つのプレートが滑り込む上にある日本の国土に、普通以上に安全が求められる原発が存在すること自体が、おかしいものと思います。
火山は活発に活動し、豊かに湧く温泉があることは、それだけ活発に地球が内部で動いていることになります。 ましてや、いつ日本全国で地震があってもおかしくない国なのですから。
それにしても、福島の原発事故で働く人々の安全と、事故の早期の収束を願わずにはいられません。