ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

無意識の呼吸を意識し吐く息を長く吐くことによって変わる

2010-07-18 10:41:47 | 逆腹式呼吸

 私達は生まれて以来、呼吸を意識することはありませんでした。 意識しなかった呼吸を意識することにより、また吐く息を出来るだけ長く吐くことによって、今まで感じなかったものを、感じるようになるのです。

 口を閉じ鼻だけで呼吸します。 舌は上の歯の付け根に、そっと付けます。 肩の力を抜き上半身をリラックスさせます。 立っても座っても、上半身の姿勢は変わりません。 姿勢をよくしようとして、反っては筋力が働きますので、長く続けようとすると、よくはありません。 力を抜くということが肝要です。

 大きく息を吸いますと、胸は広がり下腹は凹みます。 出来るだけ長くゆっくりと吐きます。 吐くときにはイメージで、体の中へ吐きます。 体の中へ入っていく息を追うようにして、吐く息だけに意識を集中します。 
息を吐きますと、胸も下腹も息を吸う前の位置に戻ります。 

この呼吸は普段行っている胸式肺呼吸を、ちょっと吐く息の仕方が違えるだけで、逆腹式呼吸になってきます。 逆腹式呼吸はこの呼吸を続けるだけで、自己免疫力がついてきます。 病気になりにくい体質を作るとともに、例え病気になったとしても、軽くてすみます。 

イメージに集中するため、軽く目を閉じます。 日常的なあらゆる時間を利用して、この呼吸を行ってみます。

 全部吐ききろうとしますと苦しくなりますので、そのちょっと手前で吐くのをやめ、また大きく息を吸います。 出来るだけ無理をせず、自然の流れが大切です。 これは、この呼吸に慣れてくれば、自然にできてきます。

 意識するこの呼吸を日常的に行うことによって、意識しなくても自然とこの呼吸が出来るようになります。 こうなればしめたものです。

 この呼吸法のコツは、下腹の動きは気にせず、ひたすら吐く息をイメージで体の中へ吐くことです。