また寒さが戻ってきました。3月上旬並の暖かい気温からの寒さは身体に辛いものがあります。
寒中に入ってから「白カブと芝えびのトロトロスープ」と「岩手赤鷄のつくぬスープ」は、お客さまからの評判も上々でした。 そこで、考案して名付けた「とんぼ汁」。富士子の寒中ポカポカメニューの第三彈のお披露目です。「とんぼ汁」の原型は、青森・津軽地方に伝わる真冬の郷土料理「けの汁」です。この「けの汁」は、地域や家庭によって、材料、切り方、味付けなど調理方法が違います。
私が考案した「とんぼ汁」は、青森の郷土料理店「五事」の女将さんから伝授された「けの汁」をアレンジしたものです。大根、ゴボウ、人参、油揚げ、豆腐、ネギ、キノコ、こんにゃく、豆などを、賽の目状に細かく切り、味付けは味噌と生塩糀です。
因みに「けの汁」は「粥の汁」が訛ったものとか…。お米が貴重だった昔、山菜や野菜をお米に見立てて細かく刻んで食したと言われております。 また雪国のビタミン不足を補うための健康食としての一面もあります。
「けの汁」もどきの「とんぼ汁」美味しさはもちろん、食することで身体の内側からポカポカと温まります。
GINZA と ん ぼ
富士子