メキシコの匂い
初めてタコスを食ったのは、ピザが一般的になった高校生の頃、今から35年ほども前のこと。私はタコスって名前も、それが食い物であることも知らなかった。
ある日、友人たちと波の上の有名なステーキ屋(名前は覚えていないが、今でもあると思う)にステーキを食いに行った際、友人の一人に「タコスって食べたことあるか?」と訊かれ、「何だ、それ?」、「旨いぜ」となって、その店のタコスを食った。
若い頃はピザ、ハンバーガー、フライドチキンなどを私もガツガツ食っていたが、20年ほど前からはほとんど食わなくなった。不味いとは思わないが、わざわざ出かけて、買ってまで食うほどの美味とは思わなくなった。もっとも、貧乏なので外食することがほとんど無いせいもある。家では基本的に和風食、琉球食となっている。
タコスも、これまでの人生でそう多くは口にしていない。ただ、数年前から模合(正当な理由のある飲み会)やクラス会でたびたび利用している飲み屋さんが、おつまみにタコスを出してくれる。よって、年に1、2回はタコスを食っている。
沖縄にはタコライスなる食い物もある。タコスの具をご飯の上にのせたもの。かつて一度だけ食ったことがある。美味いとも不味いとも感じなかった。
ちなみに、大学生の頃、東京に住んでいたが、その頃居酒屋で出されたタコスは好きであった。今でもたまに自分で作って食べている。そのタコスは蛸酢のこと。
タコスはtacosと書いて、メキシコの食い物、「トウモロコシの練粉をクレープ状に焼いたもので、肉・魚介・野菜などを包んで食べる。」(〃)のこと。
記:ガジ丸 2009.4.3 →沖縄の飲食目次