アメリカ軍のワイン
先月(2009年9月)、米軍基地内のレストランで開かれたOKINAPA Wine Festivalなる催し物に出かけた。オキナパは、オキナワとワインの産地であるカリフォルニアのナパバレーとの合成語であると同行の知人に聞いたが、ナパバレーに関する知識は私には全く無い。ただ、カリフォルニアがワインの産地であることは知っている。たぶん、ナパバレーの醸造元が多く来ているのであろうと想像する。同行の知人によると、ワインフェスティバルの意味は、「ワインの試飲会で、たくさんのワインを試飲し、その中から気に入ったものを、定価よりずっと安い値段で購入できる。」とのことであった。
会場内にはワインの試飲ブースが数箇所、和洋中華さまざまな料理を提供しているブースが中央に大きなものが1箇所、サイドに小さなものが数箇所あった。ワインのブースは大小6箇所ほどあって、あるブースはドイツの国旗が看板にあったのでドイツワイン、別のブースには日本産ワインと日本酒(英語ではライスワイン)が置かれてあった。他の4箇所は、看板の英語が読めなかったのでおそらくだが、ナパバレーのもの。
日本産ワインのブースを除いて、他の5箇所のブースから赤ワインだけを7種、私は飲んだ。安いもので5ドル、高いものでも25ドルほど。どれも旨かった。25ドルのものを1種飲んだが、これはとても旨かった。2500円は安いと思った。
私が通常飲んでいるのは1000円前後、稀には2000円前後のワインで、その多くは国産ワイン(地産地消を心掛けて)だが、フランスもドイツもイタリアもスペインもチリもペルーも、そしてカリフォルニアもたまには飲んでいる。それらは概ね旨い。おそらく、何万円もする高級ワインを飲んだことが無く、ワインの本当の旨さを知らないので、1000円クラスのワインでも私は旨いと感じるのかもしれない。
あるいは、酒の旨さに対しては、私の舌と心はとても寛大なので、ということもあるかもしれない。アルコールに対して私は優しいのである。しかし、そんな私が飲むのを躊躇するワインがある。甘い(英語ではウェット)ワインだ。中には砂糖が入っているのでは?と思うほどに甘いのもあって、そういうのは舐めるだけでギブアップとなる。
舐めるだけでギブアップというほどでは無いが、ちょっと苦手なワインがある。アメリカ軍の基地内では最もポピュラーなもので、基地内で働く人たちを通してウチナーンチュにとっても馴染み深いワイン、「アメリカ軍のワイン」と私が密かに呼んでいるそのワインはカリフォルニア産のワインで、名前をカルルロッシと言う。
たまに頂くが、その甘酸っぱさ具合を私はちょっと苦手としており、一人で飲むなんてことは無い。たいていは何かのパーティーがあった際に持っていっている。みんなで分け合って、グラスに4杯(多いか?)程度なら、酒に優しい私はありがたく頂く。
記:ガジ丸 2009.10.6 →沖縄の飲食目次