ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ツマベニチョウ

2011年11月04日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 オレンジ色の口紅

 去年の秋、糸満市摩文仁の平和祈念公園で、ツマベニチョウを発見した。写真を撮ろうとしばらく粘ったのだが、ツマベニチョウはなかなか静止してくれない。しょうがないので、翅をばたつかせ、動き回っている時の写真となり、不鮮明なものであった。
 ツマベニチョウは目立つチョウである。翅の縁に唇ほどの大きさのオレンジ色がついている。まるで、オレンジ色の口紅だ。ぜひ、鮮明な写真を撮りたいと思った。

 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「那覇市の末吉公園にも多かったが、公園拡張のため食草のギョボクが切り倒されて、大変少なくなった。」とある。「大変少なくなった。」とあるが、いることはいるのだ。ということで今年7月に末吉公園へ出かけた。
 公園に入ってすぐに発見する。じっとしてシャッターチャンスを待つ。なかなか止まってはくれないが、近くに来た。「よしっ」と思ってカメラを構えた時に、「オジサン、何してるの?」と声がかかった。小学校低学年の女の子。お父さん、お母さん、弟二人とでキノボリトカゲ獲りに来たんだと言う。「二匹掴まえたんだよ」と言って篭のキノボリトカゲを見せてくれた。「早よ、あっちへ行け」とオジサンは思いつつ、「すごいね」と笑顔で愛想を言う。子供はまったく、子供というだけで卑怯なのである。

 8月16日の午後、末吉公園の散策へ出かける。甲子園で浦添商業高校の試合があるので今なら空いていると思ってのこと。しかし、その日も末吉公園には子供達が多くいた。子供たちだけで無く大人も多くいた。彼らに邪魔されて、ツマベニチョウは発見できたのだが写真は撮れなかった。浦添商業高校の試合は翌日であることを後で知った。
 追記:2009年9月、末吉公園でまあまあの写真が撮れた。

 ツマベニチョウ(褄紅蝶):鱗翅目の昆虫
 シロチョウ科 九州南端から南西諸島、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
 ツマは褄、または端と書き、「へり。きわ。はし。」(広辞苑)の意。雄の前翅の縁に朱色の斑紋があることからツマベニチョウ(褄紅蝶)という名前。
 前翅長雄45ミリ内外、雌50ミリ内外あり、シロチョウ科の仲間では最大級のチョウとのこと。大きくて、翅の縁にある朱色が鮮やかでよく目立つ。なかなか止まってくれないが、飛んでいる姿からでも本種であることがすぐに判る。
 個体数は割りと多く、摩文仁の平和記念公園、南城市の民家の庭で見ており、嘉数高台公園、末吉公園などに行けば、この時期、いつでも見ることができる。
 成虫の出現、八重山諸島では周年、沖縄諸島では3月から11月。食草はギョボク。奄美諸島亜種、沖縄諸島亜種、先島諸島亜種があるとのこと。
 
 成虫   
 
 幼虫   
 
 雌    

 記:ガジ丸 2008.8.22  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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