ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

メスアカムラサキ

2011年11月04日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 憧れのムラサキ

 仕事であちらこちらの現場に行った時には、休憩時間にその辺りを散歩して、植物や動物の写真を撮っている。撮った写真は、植物の場合は白い花、黄色い花、赤い実などに分けて、動物ならば哺乳類、爬虫類、蝶蛾類、蜂虻類などに分けて、それぞれのフォルダに保管している。それらは、後日、図鑑と見比べて何者かを判明させている。
 「後日、図鑑と見比べて」の「後日」は、じつは、スパンがとても長い。1年後、2年後はざらで、3年後、4年後ということもある。
 デジタルカメラで写真を撮ると、撮った日付も記録される。なので、その写真がいつの何時に撮ったということが判る。平日の10時台、12時台、15時台なら、現場に行って、その休憩時間に撮ったものだということが判る。

 今回紹介するメスアカムラサキは、撮った日時が2007年11月8日14時40分となっている。約1年前だ。私にとっては、ざらにある「後日」の判明である。
 調べると、メスアカムラサキは、八重山諸島では普通種だが、沖縄島では偶然に産するらしい。チョウマニアにとっては憧れのチョウの一つとも言われているらしい。そんなチョウを、私は見つけてから1年近く、何者か知らずにいたわけだ。
 私は日記をつけている。なので、写真を撮った日時が分れば、撮った場所もほぼ特定できる。2007年11月8日14時40分は南城市にいた。休憩時間で無いのは、同僚と二人で測量をしていて、辺りを歩き回っていたのだ。歩いている途中の発見。

 メスアカムラサキ(雌赤紫):鱗翅目の昆虫
 タテハチョウ科 八重山諸島、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に名前の由来があった。本種は雄が紫色に輝くのでムラサキとなるが、「雌はオレンジ色をしていてメスアカ・・・」とのこと。雌が赤いからメスアカというわけだ。よって、雌の赤紫では無く、雌赤の紫という意味になる。
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』にはまた、「本種とヤエヤマムラサキ、リュウキュウムラサキの3種を合わせて”南国のムラサキ”と称する・・・一度は見てみたい憧れのチョウの一つ」とあった。分布は八重山諸島で、沖縄諸島では偶産するともあり、沖縄島で偶産した「憧れのチョウ」を私は見たわけである。ラッキーだったようだ。
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に雌の写真がある。同書に説明があるように、それはカバマダラにそっくりである。毒を持つカバマダラに擬態しているとのことだ。それにしても、これほど似ていると、私はそれを見たとしてもカバマダラと思うに違いない。
 前翅長35ミリ内外、雌38ミリ内外。成虫の出現、八重山諸島では周年。宮古諸島や沖縄諸島では偶産。食草はスベリヒユ。分布は上記の他、北米南部、南米北部、オーストラリア、西インド諸島など。
 
 成虫1  
 
 成虫2  

 記:ガジ丸 2008.9.6  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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