ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

フタオチョウ

2011年11月04日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 まさかお目にかかれるとは

 子供の頃から最近まで昆虫にはほとんど興味の無かった私だが、HPを始めるようになってから、虫を見つけては立ち止まり、写真を撮るようになった。そして、写真に撮った虫の名前や生態を調べるために昆虫図鑑に何度も目を通すようになった。
 昆虫図鑑を見るようになって、虫の種類の多さに先ず驚く。そして、数多い虫の中には奇妙奇天烈な外見をした虫がいることに驚き、また逆に、美しい色模様をした虫がいることにも驚く。美しい色模様をした虫はチョウの類に多い。それらを見て、この世にチョウマニアなるものが存在することを理解できるようになった。

 チョウは既に多くを紹介しているが、まだ紹介していない中ではコノハチョウ、フタオチョウの2種が気になっている。コノハチョウは木の葉に似ているというその独特の外見から、フタオチョウは単純に色模様の美しさから。コノハチョウは人里はなれた山の中にいるらしい。フタオチョウは、『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「国内では、沖縄島の北部だけに生息し、」とあり、どちらも私の行動範囲内で発見するのは難しい。
 と思っていたら、6月の終わり頃、家から車で15分ほどの距離にある宜野湾市の嘉数高台公園でフタオチョウを発見した。すぐにフタオチョウという名前が出たわけではないが、その容姿には見覚えがあった。「確か珍しいチョウではなかったか?」と。
 フタオチョウの成虫は「花の蜜は吸わずに、樹液や腐った果物に集まります。」と文献にあって、その通り、その時はヒカンザクラの幹に止まっていた。食事に一所懸命のようで、近付いても逃げなかった。じっくり写真を撮ることができた。

 図鑑を見ると、フタオチョウは卵も蛹も特殊な形をしている。興味が湧く。食草はヤエヤマネコノチチやクワノハエノキととのこと、ヤエヤマネコノチチは知らないが、クワノハエノキは手持ちの図鑑に載っている。図鑑に載ってはいるが、まだ、私は実物を知らなくて、HPでは紹介していない植物だ。もう1度、嘉数高台公園に行かねばなるまい。クワノハエノキを探して、そして、フタオチョウの卵と蛹も見つけてやろう。

 フタオチョウ(双尾蝶):鱗翅目の昆虫
 タテハチョウ科 沖縄島、台湾、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に名前の由来があった。「雄・雌とも尾状突起が2対あり、和名はそれに由来する。」とのこと。確かに突起が2対ある。
 同書にはまた、「国内では、沖縄島の北部だけに生息し、」とあり、そして、「分布の特異性と個体数の少なさなどの理由から・・・沖縄県の天然記念物に指定された。」ともある。私が見たのは嘉数高台公園、嘉数は沖縄島の中部に含まれる宜野湾市にあるが、南部の浦添市との境界付近に位置する。北部から迷ってきたのかもしれない。
 樹林内に多く生息し、樹液、果実、動物の糞、死体などを吸汁するとのこと。私が見た時は、公園の開けた園路添いにあるヒカンザクラの樹液を吸っていた。
 汁を吸っている時は翅を閉じていて、また、飛び方が素早かったので、翅表がどんな模様かを見ていない。図鑑にも翅を閉じた写真しかない。翅表が気になる。
 前翅長、雄は43ミリ内外、雌は50ミリ内外と大き目の蝶。成虫の出現は4月から10月。幼虫の食草はヤエヤマネコノチチ、クワノハエノキとのこと。ヤエヤマネコノチチは知らないが、クワノハエノキはだいたい知っている。食草がクワノハエノキであることは後日知ったので、その時その公園にクワノハエノキがあったかどうかは未確認。雄は縄張りをもっていて、進入してくる他の蝶を追い払うとのこと。
 
 成虫   

 記:ガジ丸 2008.7.22  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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