ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウージ汁

2016年09月09日 | 飲食:飲物・嗜好品

 熱中症予防飲料

 2013年11月、近所の大先輩農夫N爺様からウージ(サトウキビ)を分けて貰い、その挿し方も教わって、畑の道路沿いに数本を挿した。旧盆の仏壇飾りの1つにグーサンウージなるものがある。グーサンとは杖という意の沖縄語、ご先祖様がこれを使って安全に歩行できるようにという配慮らしい。盆飾りの果物は全て畑で作ったものだが、このグーサンウージも自前で用意しようという貧乏農夫の魂胆なのである。
 そのウージ、2015年夏には十分成長した。ウージから砂糖も得たいと企てている私はその内の数本を収穫し、それを使ってウージ汁(一般的名称だとサトウキビジュース)を作った。ウージ汁を作るためにミキサーを買っていた。ウージはとても堅いのでそのままではミキサーが回らない、なので、ウージを細かく切り刻み、それと同量程度の水と一緒にミキサーにかける。それを布濾ししてウージ汁の完成。ウージ汁はそのまま飲んでも美味しかったが、企て通り砂糖の代わりとして使い、十分その用を果たした。
 2013年11月に挿した数本のウージ、2016年冬には数ヶ所でまあまあの株(5~6本立ち位)になった。春になってその内の数本を収穫し、その時は約2リットルできた。私はその2リットルのほとんどを砂糖代わりとし、料理と酒造りに使った。
     

 先日(9月初め)もウージ汁を作り、その時はウージ汁としてなら約6リットルもできた。その内500ミリリットルは泡盛の水割りに混ぜたりそのまま飲んだりして消費。そのまま飲んだ時「ウージの生搾り、黒糖がミネラル豊富なのでこれもそうに違いない。ミネラルは熱中症予防に効果がある。そうか、糞暑い時にはこれを飲めば良かったんだ」と気付いた。しかし、時既に遅く、その約5リットル半はさらに加工してしまった。
 ということで、この続きは別項『ウージ液糖』に続く。
     
     
     

 記:2016.9.7 ガジ丸 →沖縄の飲食目次