ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

タマナーチャンプルー

2011年03月28日 | 沖縄の飲食:食べ物(料理)

 チャンプルーの王様

 何年か前に、母にチャンプルーについて訊いた。
 「チャンプルーは新しい言葉じゃないかねぇ、炒めものはタシヤーとかイリチーとか言ってたねー、昔は。」ということであった。ということで、チャンプルーとは元々、「混ぜる、混ぜこぜ」いう意味で、それが料理名に転用されたものと私は思っていた。
 母は言語学者では無いし、沖縄語に精通しているわけでもない。そんな母の言葉を鵜呑みにしていたのを反省して、今回、調べてみた。チャンプルー。
 『沖縄語辞典』に「料理名。豆腐、野菜などの油いため。中国からの借用語らしい。」とあった。中国にチャンプルーに似た言葉、あるいは料理名(長崎のチャンポンと同源だと思われる)があって、それが沖縄でも料理名になったようである。念のため『沖縄大百科事典』を見ると、そこにも料理名と載っていた。つまり、料理名が先にあって、「混ぜる、混ぜこぜ」という意味は後からついたみたいだ。
 ただし、「混ぜる、混ぜこぜいう意味で、それが料理名に転用された」という私の考えは間違いだが、「チャンプルーは新しい言葉じゃないかねぇ」という母の言うことは間違いとは判断できない。『沖縄語辞典』に「タシヤー」はタシユンという動詞で、「(食物を油で)いためる」とあり、「イリチー」は「油いため」とある。元からあるウチナーグチだ。中国からやってきたチャンプルーという言葉は後からなのであろう。

 さて、母はタシヤーと呼んでいた料理、最近ではチャンプルーとなっているので、チャンプルーという言葉を使うが、チャンプルーと言って私が真っ先に思い浮かぶのは、あの有名なゴーヤーチャンプルーでもソーミンチャンプルーでも無く、じつは、タマナーチャンプルーである。タマナーとは玉菜と書き、キャベツのこと。
 豚肉、またはポークランチョンミート(スパムとかチューリップとかの缶詰)、あるいはコンビーフハッシュ(牛挽肉とジャガイモの缶詰)に、豆腐と野菜を加えて油で炒めた料理がチャンプルーとなる。加える野菜がキャベツだとタマナーチャンプルー、モヤシだとマーミナチャンプルー、ゴーヤーだとゴーヤーチャンプルーとなる。
  実家では、その中でもタマナーチャンプルーが最も食卓に上る頻度が多かった。おそらく、他の野菜よりキャベツが安かったに違いない。そして、私はそのタマナーチャンプルーは好きだった。子供の舌には、ゴーヤーは苦くて、モヤシは淡白すぎた。キャベツには甘さがあった。今でも、たびたび作って食べている。飽きない料理である。
 で、私にとっては、タマナーチャンプルーはチャンプルーの王様となっている。
 
 3月の中頃、趣味農家である大家さんから大きなキャベツ1個とチンゲンサイなどの葉野菜を山盛り頂いた。その数日前に買ったキャベツがまだほとんど残っていたので、それから1ヶ月の間、キャベツ料理が続いた。その間、タマナーチャンプルーは6回食った。お陰で体調も良い。王様は健康にも良い食い物なのである。
 
 
 
 
 
 
 
 

 記:ガジ丸 2008.4.5 →沖縄の飲食目次

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