ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

生湯葉

2017年02月24日 | 沖縄の飲食:飲物・酒肴・嗜好品

 池田屋騒動

 1月31日付記事、沖縄の飲食『島豆腐』の最後で、
 池田屋豆腐の商品は、島豆腐やがんもの他にも白和え、生湯葉(とても興味があるが540円と高い)、じーまーみ豆腐などいろいろある。チーズがんもなんてのもある。毎週火曜日が楽しみとなった。「火曜日が休肝日になることはないな」と思った。
 と書いたのだが、ところがその火曜日1月31日、私は風邪で寝込んでしまった。夕方に「トーフー」の声は聞こえた。喉が渇いていた。家には酒類と紅茶コーヒーしかない。「こんな時こそ栄養価の高い豆乳だぜ」と思い、国産大豆の真面目な豆乳を飲みたかったのだが起き上がれなかった。飲んでみたかった豆乳、食べたかった島豆腐、食べてみたかったチーズ入りガンモは来週の楽しみということになった。そして、次の週の火曜日2月7日、「豆乳も豆腐もガンモも来週の楽しみ」はその通りとなる。
 豆腐はもちろん、すぐにその半分を切って皿に載せ、その上に酒盗(鰹の腸の塩辛)を載せて日本酒の肴となった。ガンモは日持ちするらしいので翌日以降の肴に予定。豆乳もその日には飲まなかった。風邪を引いた時に購入したヤクルト10本パックが、まだ6個残っていたので、飲物はそれが先となった。で、豆乳も翌日以降となった。
     
 池田屋の豆乳は350ミリリットルのペットボトル入り、表に「高級国産大豆、濃厚豆乳、無調整」と書かれてある。無調整ならば、それを温めれば湯葉が多く採れるはず、にがりを加えれば豆腐になるはず、「試してみよう」と思い立った。
 購入したのは2月7日の火曜日、飲んだのは2日後の木曜日。キャップを開けて口をつけてボトルを傾ける。が、中身が落ちてこない。「濃い」のだ。キャップを閉めて上下に数回振って同じようにすると、今度は口の中に中身がゆっくりと流れ込んできた。
 想像以上に濃かった。ゆし豆腐(おぼろ豆腐のようなもの)をボトルに入れて強く何度も振ってドロドロにしたらこうなるか?というくらい濃い豆乳だった。豆乳好きの私からすれば「極上!」であった。「旨ぇ」と呟きながら半分を飲んだ。
     
 半分残したのは、第一に、全てを一遍に飲み干すのは勿体無いと思ったからだが、上述したように「湯葉を採る」、「にがりを加えて豆腐を作る」という思惑もあった。しかしながら、中身の半分残ったボトルを見ながら迷った。「どうする?」
 「ここに新鮮な本マグロの刺身がある。お前はそれを焼いたり煮たりして食うか?」と自問する。「うんにゃ、そんなことはしねぇ、勿体無い」と自答した。一流プロの豆腐屋池田屋が豆腐を作っている、湯葉も作っている。いくら豆乳が上質だからと言っても、豆腐も湯葉も素人の自分が作るより一流プロの池田屋のものが遥かに旨かろうと結論。

 次の週の火曜日、2月14日、夕方いつものように池田屋が行商に来た。「今日は湯葉を肴に日本酒だ」と数日前から決めており、前日はそのために休肝日にもしていた。ところが何と、湯葉は売り切れ、さらに何と、島豆腐も売り切れとのこと。結局この日はニラ入りガンモとおからを購入。せっかく準備した日本酒だ、おからはそのための肴。
 「湯葉は大好物なんです。日本酒が好きで、今日は湯葉を肴に日本酒の予定でした。特に生湯葉は日本酒の肴に極上と思っています。」
 「そうでしたか、それはすみません、生湯葉は人気があって売り切れることが多いんです。そしたら、来週は1つとっておきましょう。」
 「お願いします。生湯葉なんてそこらのスーパーでは見ないですから、とても期待しています。来週が楽しみです。」

 などという会話があって、そして、さらに次の週の火曜日2月21日、島豆腐と、ついに生湯葉を購入、生湯葉は大540円、小300円と貧乏な私には高価であった。大の方が1枚辺りの単価は安いかもしれないが、大といえど湯葉なので独り者の私でも1回で食べ切れるとも思ったが、ここは貧乏を優先して小300円を買った。
 湯葉は私の大好物である。高価なので滅多に口にはできていないが、日本酒の肴として極上だと常々思っている。生湯葉にいたっては、10年前か20年前かに京都を旅した時に食って以来食っていないはず。乾燥湯葉は沖縄でもスーパーで売られているので何度か口にしているが、それも1年に1回あるかどうかであった。

 さて、久々の生湯葉、それも一流プロの真面目な豆腐屋、池田屋の生湯葉、食べてどうだったかって?・・・改めて書くことも無い、旨かったに決まっている。どれくらい旨かったか?・・・そりゃもう、涙が出そうになるくらい旨かった。「何で涙なんだ?」ってか?・・・そりゃもう、食べて幸せを感じて、その嬉し涙に決まっている。
 
 ちなみに、湯葉を広辞苑で引くと、湯葉・湯波・油皮・豆腐皮と漢字が充てられ、
 「豆乳を静かに煮立て、上面に生じた薄皮をすくい上げて製した、蛋白質に富む食品。生湯葉と干湯葉とがある。古くから京都および日光産が有名。」とあった。
 

 記:2017.2.21 ガジ丸 →沖縄の生活目次

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 科学の力 | トップ | 2017.2.24 芋食復活 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。