ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ハスモンヨトウ

2015年12月18日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 泥棒蛾

 「お魚咥えたドラネコ追ーかけーて」とサザエさんも被害にあっている泥棒ネコは、私の畑にも時に顔を見せ、私も去年の5月に被害にあっている。サザエさんは毎週「追ーかけーて」いたようだが、私は、記憶している限りでは被害はそれ1回きりだ。
 泥棒ネコの被害には滅多にあわないが、畑にはネコより厄介な泥棒がいる。

 畑の厄介な泥棒、先ずは人間、隣のTさんは去年、キャベツを600玉盗まれた。私も3度被害にあっている。私の場合は野菜では無く畑の備品。大きな脚立が盗まれ、大きな鍋(水溜用)が盗まれ、最近になって小さな脚立が盗まれた。大きな脚立が盗まれた時、小さな脚立は残されていたので「ちょっと優しい泥棒だな」と思っていたのだが、盗んだのは別の泥棒かもしれないが、小さな脚立まで持っていかれた。世の中甘くはない。

 もう一つ、畑にはさらに厄介な泥棒がいる。
 隣のTさんは冬場キャベツを栽培している。Tさんは普通栽培だ。普通とは農薬を使い化学肥料を使うってこと。去年、Tさんからキャベツの苗を数株頂いた。キャベツ類(カリフラワーもブロッコリーも)を露地栽培するとモンシロチョウの幼虫に食われ、ほとんど収穫できないこともある。なので、私はネットを張っているのだが、
 「ネットを張っても虫には食われるぞ」とTさんが言う。「モンシロチョウ以外に害虫がいるんですか?」と訊くと、
 「ヨトウムシがいる」とのこと。
     
 ヨトウムシ、漢字で書くと夜盗虫だ。昼間は地中にいて、夜になると這い出してきて畑の作物を食い荒らす奴、なので夜盗虫と名前がついている。それが私の畑にもいる。成虫を何度か目撃しているが、たぶん、地中には幼虫がたくさんいる。

 ハスモンヨトウ(斜紋夜盗):鱗翅目の昆虫
 ヤガ科 本州~琉球列島、台湾、インド、ヨーロッパ、他に分布 方言名:ハベル
 名前の由来、ヨトウについては広辞苑にヨトウガがあり、夜盗蛾と漢字表記され「幼虫は夜盗虫」とのこと。「夜盗虫」を引くと、「ヨトウガの類の幼虫・・・夜出て野菜類を食害する」とあり、夜、野菜を盗みに来るから夜盗となる。ハスモンは資料が無く正確には不明。『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「翅は黒褐色で白色の太い白条がある」とあり、写真を見るとその白筋が斜めに走っている。ということで、斜紋と思われる。
 ヨトウと名が付く通りヨトウガの一種。幼虫のいもむしは夜、地面から這い出てきて農作物を食い荒らす。『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「弱齢幼虫は群れで野菜などの葉を食害し、3齢以後は分散して葉、茎、果実などを食害する」とあった。農夫の大敵だ。
 前翅長17~20ミリ。成虫の出現は3~11月。幼虫の食草は「タイモ、トマト、ハクサイ、タバコ類など多くの植物」とのこと。タバコまで食う。愛煙家の敵だ。
 
 成虫雄
 
 成虫雌
 
 幼虫
 図鑑の写真にそっくりだったので本種と判断したが、夜では無く朝9時に発見。

 記:ガジ丸 2015.12.14 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 感謝知らずの農夫 | トップ | 2015.12.18 やっと冬 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。