ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウージゼリー

2016年11月11日 | 飲食:果物・菓子

 自作スイーツ

 肉体労働をすると疲れる。このところ(10月から)1日8時間前後の肉体労働をしている私は、腰は痛いし、両膝は痛いし、右手首右肘も痛い、身体ガタガタである。後期オジサンの私は、頻繁に休憩を取りながらでないと1日持たない。肉体労働は身体が疲れるということを私は実感している。「肉体労働をすると疲れる」は、間違いない。
 身体が疲れると甘い物が欲しくなるので、1日8時間前後働いた日だと昼食時も含めて3~4回は休憩時間に甘いものを食べていた。市販の砂糖たっぷりのお菓子も多く食べていた。であるが、「身体が疲れると甘い物が欲しくなる」を実は、私は実感しているかどうか確信がない。世間でそう言われているからそう思い込んでいるのかもしれない。
 この夏、歯周病が酷くなって、「砂糖は歯に悪影響を与えるはず」と思って砂糖たっぷりのお菓子を控えるようにした。休憩時間のお菓子はせんべいなど塩味系のものが増え、甘いものは黒砂糖が中心となった。疲れた身体はせんべいなど塩味系のものでも癒されるということを私の身体は感じた。でも、黒砂糖はその「癒され感」がより増した。
 たっぷり汗をかいて、たっぷり身体が疲れた後の黒砂糖、何となくフニャーとした気分になる。「甘いものは心を幸せにする効果があるかも」と思った。であるが、以降も砂糖たっぷりのお菓子はなるべく避けている。特に、白糖をなるべく避けている。

 「白糖を使わないお菓子を自分で作ろう、黒砂糖のようなフニャーとした気分になるお菓子を自分で作ろう」と思い立ったのは、畑のウージ(サトウキビ)を収穫して、それでウージ汁(サトウキビジュース)を作り、ウージ汁を煮詰めてウージ液糖を作り、そのウージ液糖が5リットルほど溜まった時、「これで何か作れないか?」と思った。
 「何か」を最初に思い浮んだのは、もちろん黒砂糖。黒砂糖を作るには消石灰が必要であるということは知っていた。その消石灰が手に入らないのでカルシウムで試してみたが失敗。だいぶ煮詰めないとウージ液糖はドロドロにもなってくれない。「うーん、時間かかるなぁ。ガス代もかかるなぁ。」と知り、黒糖作りは諦める。
 ウージ液糖を固めるためにはどうしたらいい?の答えはすぐに思い付いた。「そうだ、寒天を使おう。黒糖羊羹みたいなものが作れるかもしれない」と。そして、さっそく寒天を買ってきて、黒糖羊羹作りに挑戦。羊羹になるかどうか自信はない。
     

 羊羹と書きながら、「羊羹っていったい原料は何?」と思ったので広辞苑。
 羊羹
 餡・砂糖などで作る棹物菓子の一種。小麦粉などを加えて蒸し固めた蒸し羊羹、煮溶かした寒天を用いて固めた水羊羹、練り固めた練り羊羹がある。

 ということは、私が作ろうとしているのは水羊羹ということになる。かねてから「水羊羹ってゼリーと一緒だよな」と思っていたので、これも広辞苑。
 ゼリー
 1、動物性(魚肉類)のゼラチンまたは植物性(果実)のペクチンを煮出して採取した澄明な汁。また、これを利用して固めた弾力のある食品や薬品。
 2、水で溶いたゼラチン・寒天・ペクチンなどに、砂糖・水飴などを加え、流し固めた菓子。ジェリー。

 思っていた通り、水羊羹と(第2義の)ゼリーは同じものだ。ということは、私が作ろうとしているのはゼリーと言ってもよい。黒糖水羊羹とウージゼリー、ウージゼリーの方がパソコンで文章を書く時(今やっている)、文字入力しやすいし、どんなものかイメージもしやすいので、私が作ろうとしているのはウージゼリーということにする。

 粉寒天を適当な量の水に溶かしてウージ液糖に混ぜ火にかける。掻き混ぜながら沸騰させ、しばらくして火を消す。熱い内に器(四角いタッパー)に流し込んで冷めるのまで待って、寒天は常温で固まるが、冷たくして食べたいので冷蔵庫に入れて冷やす。
 10月14日挑戦第一回のウージゼリーは、粉寒天を溶かす時に使用した水の量が多過ぎたようで、ちゃんと固まらずドロドロ状態。これは失敗。
     
     
     
 10月15日挑戦第二回のウージゼリーは、粉寒天を溶かす時に使用する水の量を前より減らしたので、固まり方は前より良かったが、それでもまだ柔らか過ぎた。
     
 10月21日挑戦第三回のウージゼリー、三回目にして、やっと程良い硬さとなった。味も良い。爽やかな甘さ。これならいくらでも食える。たぶん、健康にも良いはず。
     

 来年の夏はウージゼリーをたくさん作って、これを私のおやつにしたいと思う。

 記:2016.11.9 ガジ丸 →沖縄の飲食目次