ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

タテハモドキ

2011年11月03日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 偽者ではねぇぞ

 アオタテハモドキの説明文で、「アオタテハというチョウに似ているからアオタテハモドキという名がついているのかと思って調べたが、アオタテハというチョウはいない。ならば、タテハチョウ科のようだけどタテハチョウ科では無いのでタテハモドキなのかと思ったが、タテハチョウ科である。名前の由来についてはよく判らなかった。」と私は書いたが、さすが素人である。「タテハモドキというチョウに似て青いから」ということまでには考えが及ばなかった。アオタテハモドキの雌はこのタテハモドキに似ている。

 それにしても、タテハチョウ科であるにも関わらずモドキがつくのは何故か。タテハチョウはタテハチョウ科のチョウの総称であり、タテハチョウという名前のチョウはいないようである。よって、タテハモドキのモドキが指す対象は無いことになる。
 あるいは、タテハモドキがタテハチョウ科のくせに翅を立てないからかと思う。確かに、私の見たタテハモドキは翅を広げて止まっていたし、アオタテハモドキもまた、翅を広げている時間が長かった。ところが、文献の写真を見ると、どちらもちゃんと翅を閉じて、そして、立てている。ならば、これらはタテハチョウの名に十分値する。
 なぜモドキとついているかについてまでは勉強が及ばなかったが、以上のことから私の結論は、名前にモドキがついたって、けしてタテハチョウの偽者なんかでは無ぇぞ、ということになった。タテハモドキもりっぱなタテハチョウであるのだ。

 タテハモドキ(立羽擬):鱗翅目の昆虫
 タテハチョウ科 九州南部以南、南西諸島、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
 本種を調べる中で、新しい言葉を覚えた。『沖縄昆虫野外観察図鑑』にあった。「季節変異」、「季節型」という言葉。季節によって模様、形が変化することを「季節変異」といい、変化したものを「季節型」というらしい。昆虫はオスメスで変わり、幼虫成虫で変わり、個体変異というのもあり、その上また、この季節変異なのである。面倒です。
 タテハモドキの翅の裏模様は、夏型が目玉模様、秋型が枯葉模様となっている。竹富島で見つけたタテハモドキは、11月なのできっと秋型であろう。翅を閉じてくれなくて、また、近付くと逃げたので、その枯葉模様を見ることはできなかった。残念に思う。昆虫好きの人が昆虫採集をする気持ちが、少しは理解できるようになった。
 前翅長30ミリ内外。成虫の出現は周年。食草はイワダレソウなど。
 
 成虫1  
 
 成虫2  
 
 成虫3  
 翅の裏模様は、夏型が目玉模様、秋型が枯葉模様

 記:ガジ丸 2005.11.26  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行

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