ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

キイロヒトリモドキ

2011年11月04日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 一人擬き

 『ベニゴマダラヒトリ』の頁で「私は一人が好きである・・・云々」と書いたが、それは、結婚できない、恋人ができないことの言い訳で、本当は寂しがり屋なんだろうと疑う人もいるので、改めて我が身を見つめ直してみた。
 結果、私は人が好きである。友人達と飲んでいるのは楽しいし、美女と一緒にいる時間はこの上ない幸福を感じる。ただ、私は束縛されるのが嫌いみたいである。

 『ベニゴマダラヒトリ』の頁で「(ベニゴマダラヒトリは)たいてい群れでいる。”ひとりが”好きだからヒトリガ・・・なんてことは無い。」と書いたが、ベニゴマダラヒトリを見たのと同じ場所で、キイロヒトリモドキも見た。こちらもまた、日を置いて2回見た。こちらはしかし、2回とも”ひとりぼっち”であった。
 「擬き」を広辞苑で引くと、接尾語として「他の語に付いてその風采・風情に似たように作り立てられている意を表す。」とある。ということなので、「一人擬き」は「一人であるように見せかけている。」となる。ヒトリモドキというガは、ひとりぼっちの振りして本当は一人では無い。実は、近くにいつも恋人がいる。なので、名前をヒトリモドキと言う、ということになる。・・・なんてことでは、じつは無い。
 ヒトリモドキのモドキは擬きに相違ないが、ヒトリは「一人」ではなく、「灯」の意味で、灯火に集まる習性を表しているようだ。

 キイロヒトリモドキ(黄色灯擬き):鱗翅目の昆虫
 ヒトリモドキガ科 九州以南、沖縄、東南アジアなどに分布 方言名:ハベル
 名前の由来、資料が無く正確なことは不明だが、翅の色が黄色いのでキイロと付くことは間違いないだろう。ヒトリガに形が似ているのでヒトリモドキとなる、については私の推測であるが、図鑑を見る限りでは両者、似ていると思う。
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』には、「昼間に林内で出会う」、「農村では夜間に屋内の灯火に飛来する普通種」などとあったが、私の職場は林でも無く、また夜間の農村でも無いが、本種を数回見ている。鮮やかな色をして、比較的大きいのですぐに目につく。壁に止まったまま、じっと動かないことが多いので写真も撮りやすい。
 八重山でのハベルの代表は本種であると『沖縄昆虫野外観察図鑑』にあった。沖縄の方言でいうハベルは、チョウとガを含めているので、チョウといえば、あるいはガといえば本種ということになる。それほどよく知られているらしい。
 前翅長31ミリ内外。成虫の出現時期は4月~12月。幼虫の食草はガジュマルなど。
 
 成虫   
 
 成虫裏から

 記:ガジ丸 2009.5.5  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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