ワインの肴
去年のボージョレヌーボーが美味しかったもんだから、今年も買った。11月17日のこと。飲んだのは19日。去年より200円ほど高かったのに、今年のものは良くなかった。荒い味がした。今年も出来は良いとニュースでやっていたのに、詐欺だと思った。
いやいや、買った銘柄がたまたまそうだったのだと考え直し、2週間後の12月1日に別の銘柄、前のより100円安いものを買った。3日の夜に飲んだ。これもしかし、良くなかった。同じく荒い味がした。2度も騙されてしまった。
ボージョレヌーボーについては去年、沖縄の飲食『ボージョレヌーボー』で紹介している。ワインは好き(他のアルコールも好きだが)なのでよく飲む。ヌーボーとは別に、私の部屋には常時7、8本のワインがストックされている。そういったことも含めワインの話もいずれはしようと思っているが、今回はその肴の方。
嫌いな食べ物の少ない私は、酒の肴に困らない。日本酒だとあれやこれやあり、ウィスキーでもウォッカでも泡盛でも芋焼酎でもワインでもあれやこれやの肴を用意できる。日本酒には和食、ワインには洋食と概ね分けているが、和食も洋食もそれぞれにあれやこれやあるのである。よって、いつも決まってこれ、っていうものは無い。
決まっているものは無いが、たびたび出てくる肴はいくつかある。それらは大好物であるとか、作り方が簡単だからなどという理由があって、たびたび出てくるのであるが、たとえば、日本酒の時の刺身や漬物などは大好物で作り方が簡単という2つの理由を併せ持っている。ワインの肴ではチーズとソーセージ、またはハムがそれに当たる。
ワインの肴としてたびたび登場するものに、生ハムとモッツアレラチーズとトマトのサラダがある。トマトをスライスしてイタリアンドレッシングをかけ、モッツアレラチーズをスライスしてその上に乗せ、さらにその上に生ハムを乗せる。食べるときはトマトとチーズを生ハムで巻いて一緒に口に入れる。粒マスタード、またはカラシを少々つけることもある。これは、渋みのある赤ワインにはとても相性が良い。
モッツアレラチーズを初めて食べたのは、今のアパートに移り住んでからだから10年ほど前である。癖の無いその味は、以来ずっと私の好物となっている。
生ハムを初めて食べたのは、沖縄の飲食『メロン』の頁でも書いたが、高校生の時、従姉の結婚式の際の「生ハムオンザメロン」(正式名は知らない)である。その時の印象があまり良くなかったので、その後、生ハムは私の食卓に出てこなかった。これもまた、今のアパートに住み始めた10年位前から食べるようになった。確認はしていないが、おそらく、その頃から生ハムが普通にスーパーに並ぶようになったのかもしれない。生ハムのちょっと癖のある味がモッツアレラチーズと相性が良く、以来、好物となっている。
生ハムは、普通のハムを作成する際に、火を通すことをしないものであろうということは想像できる。モッツアレラチーズについては、それがどういうものか知らないまま私は食べている。水に浸かって売られている。もちもちした食感がある。などといった特徴から、原材料そのものが普通のチーズと異なるのではないかと想像していた。例えば羊や山羊の乳とか。あるいは、馬の乳とか。・・・いうことで、今回調べてみた。
モッツァレッラはイタリア語で、 Mozzarellaと表記する。イタリアのチーズである。原料は、元々は水牛の乳らしいが、牛の乳でも作るらしい。ということは、普通のチーズと原料は一緒ということになる。製法が違うとのこと。ついでに、
生ハム
塩漬にした豚のもも肉を乾燥させながら熟成させた、加熱していないハム。
ボージョレ・ヌーボー(Beaujolais nouveau)
フランス・ボージョレ地方の当年産の赤ワイン、とのこと。
記:ガジ丸 2006.12.15 →沖縄の飲食目次
参考文献
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行