ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

キスジノミハムシ

2014年06月06日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 親子でカブ泥棒その1

 私が若い頃、どのくらい前か記憶はおぼろげだが、少なくとも高校生の頃には耳にした言葉に「空梅雨(からつゆ)」なるものがあった。空梅雨は沖縄だけの言葉ではなく、広辞苑にも載っている正式な日本語。「ほとんど雨の降らない梅雨」のこと。沖縄では空梅雨がよくあって、夏場、そのせいで断水なんてのもよく経験した。それはしかし、もう昔の話で、ダムの整備が進んだこともあり、沖縄島で断水なんてしばらくない。
 今年の沖縄の梅雨は、空梅雨からは遥かに離れ、いかにも梅雨らしい梅雨となって、雨はしこたま降っている。ダム湖も3杯くらいお代わりできたのではないか。

 雨の日が多いので畑仕事も休みの日が多いかというとそうでもない。5月5日に梅雨入りして以来、確かに雨は多いが、1日完全休みとしたのは5日と27日のみ、雨の降っていない日はもちろん、降っている日でも雨の合間をぬって畑へ行き、トマトやニラ、バジルやパセリなどの収穫作業をしていた。そういった作業は30分~2時間くらいなので、その日は暇ができる。暇ができた時、私は概ね図書館へ通っていた。
  図書館へ行って昆虫や植物の勉強をするのはずっと前からやっている。撮った写真の植物や動物が何者であるか調べ、その性質などを調べる作業。そういった作業はずっと前からやっているのと同じだが、最近は昆虫が多い。畑にたくさんの虫がやってきて、というか、地面からでも湧き出すかのようにうじゃうじゃいて、それらの勉強。

 ダイコンがほとんど収穫できなかったのはニセダイコンアブラムシがうじゃうじゃ、カブがほとんど収穫できなかったのはキスジノミハムシがうじゃうじゃ、それらが葉を食って、お陰で葉の育たないダイコンやカブは根を太らせることができなかったのだ。
 キスジノミハムシはまた、その幼虫がダイコンの根を齧るらしい。親子で泥棒だ、親は葉を盗み、子は根を盗む、何て奴ら!・・・せめてだ、親は子のために根を太らせることを考えたらどうかと思う。葉を齧るのを少し遠慮すれば根は太るぞ!と思う。

 
 キスジノミハムシ(黄条蚤金花虫):甲虫目の昆虫
 ハムシ科 日本全土、東南アジアに分布 方言名:不詳
 名前の由来、キスジノミ(黄条蚤)については『沖縄大百科事典』に「上翅に黄色の条紋を有し、ノミのように跳ねるので」とあり、ハムシは広辞苑に「成虫・幼虫ともに植物の葉を食害」とあり、葉に着く虫ということでハムシ(葉虫)なのであろう。
 体長3ミリ内外と小さく、実物を見ても「上翅に黄色の条紋」は老眼の目では確認できなかったが、手を近付けるとピョンピョン跳ねるのは確認できた。
 ダイコン、カブ、カラシナ、キャベツ、ハクサイなどアブラナ科野菜の害虫としてよく知られている。成虫は葉を食べ、幼虫は根を食害する。ダイコン、カブなどは食用となる肥大根を齧られるので被害は大きい。
 成虫の出現は周年で、春に特に多い。成虫となってから3ヶ月生きる。

 記:2014.6.1 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行

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