ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

シマラッキョウの葉

2012年05月31日 | 沖縄の飲食:食べ物(材料)

 思わぬ食材

 4月中旬から畑のシマラッキョウを少しずつ収穫している。シマラッキョウを植えたのは約3坪、その内の1坪に植えられたシマラッキョウは来年(植付は今年10月頃)の種ラッキョウにする予定なので収穫せずそのまま置いておく。
 で、2坪分のシマラッキョウを収穫している。たった2坪ではあるが一ヶ月余過ぎてもまだ三分の一が残っている。従姉妹たちに数回、友人知人たちにも数回おすそ分けしているが、私もほぼ毎日食っているが、まだ残っている。売れば良かったのだが、その場所もあったのだが、計量したり袋詰めするのを面倒臭がってしまった。

 最近知り合った、my畑の近くに住んでいる爺様婆様にも2度、シマラッキョウを土産に持って行った。その初回に「シマラッキョウの葉は食べられるよ」と婆様が仰った。
 「へっ、そうですか、今まで捨てていました。勿体ない事をした」
 「ニラと同じような料理でいいのよ。」
  ということで、さっそく試す。ニラチャンプルーを作る。豚肉と豆腐を炒め、シマラッキョウの葉を入れて火を通し、塩で味付けした。・・・確かに、普通に食える。不味くは無い。不味くは無いがニラのような風味が無い。味は普通だが、しかし、少々繊維が多く固く感じる。ニラが10回噛めば潰せるとしたら、こっちは30回かかる。
 「もう少し長く炒めればよかったかな」と思いつつ、次は煮物に挑戦。鶏腿肉を裏表ソテーしてニンニクと共に煮て、シマラッキョウの葉を加え、酒、味醂、塩、醤油で味付けした。これはまあまあの出来。シマラッキョウの葉もまあまあ柔らかい。でもやはり、ニラやネギのような風味は無い。私の「美味しいもの」の範疇には入らない。

 生のシマラッキョウの葉、匂いが全然無いわけでは無い。ニラに比べれば格段と落ちるが、少しはある。ネギに近い匂いがする。ネギは火を通してもその風味は残るが、シマラッキョウの葉の場合は、火を通すと匂いが消えるような気がする。あるいは、他の食材、豚肉とか鶏肉などの匂いに負けてしまっているのかもしれない。
  「ならば、どうする?」と自問して、「シマラッキョウだけを炒めたり煮たりした料理は楽しそうじゃないなぁ」と考え、「そうだ、ヒラヤーチーにしよう」と自答した。天ぷらでもいいのだが、天ぷらはコンロ周りが汚れるので家では作らないことにしている。ということで、ヒラヤーチー。普通の、というか我が家のヒラヤーチーは伝統的にニラを入れる。私もその伝統を守っている。だが、今回は伝統破りをした。
 シマラッキョウの葉を用いたヒラヤーチー、小麦粉を出汁で溶いて、4センチ程の長さに刻んだシマラッキョウの葉と玉子を加え、フライパンに油を敷き、材料を流し込み平たく焼き上げる。食べた結果、ニラに比べると風味は落ちるが、普通に美味かった。

 シマラッキョウの葉の美味しい食べ方をまだ発見していない(いや、たぶん、天ぷらの具にすれば美味いはず)が、将来は、自分の畑で採れた作物で自給自足しようと計画しているので、これは、思わぬ食材が手に入った気分、得した気分である。
 
  シマラッキョウ(島辣韮):野菜
 ユリ科の多年生草本 原産は中国 方言名:ラッチョウ
 シマラッキョウは概ね8~9月に植え付け翌年春、3~5月に収穫する。主に鱗茎を食用とするが、緑の葉の部分も食べられる。鱗茎が細い内に早採りしたものは塩漬けにしたり、塩揉みしたりして生食に向く。鱗茎が太くなったものは火を通した方が美味い。天ぷらにしたり、塩を振って炙って(トースターで4分)食うと、酒の肴に最高。
 緑の葉の部分も食用になる。炒め物、煮物、天ぷらなどで食す。
 

 記:2012.5.24 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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