ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

トップの力量

2012年05月25日 | ガジ丸通信-社会・生活

 去年の暮、久々に現場に出て、肉体労働をした。私とほぼ同期のOさんは若い頃から現場一筋、私は内勤の仕事が主なので、彼とじっくり話をする機会はあまり無い。でも、現場に出ると、帰りの車の中でじっくり話をすることができる。
 「この車(4tユニック)このあいだから調子が悪いんだ。」
 「修理には出してないの?社長は知ってるの?」
 その質問に対するOさんの答えは以下。
 ユニック(クレーン付きトラック)の調子が悪いというのはすぐに報告した。忙しいこともあって、修理に出さないまま2、3日が経ち、ある朝、ユンボ(穴を掘る機械)をリース屋に返さ(ユニックに積んで返しに行く)なければならなかったが、その日急ぎの現場があったので、ユンボを返すのは社長が自らやると言い、俺たちは軽トラックで現場へ向かった。だけど、その後すぐに社長から電話があった。
 「ユニックは調子が悪いじゃないか、危ないじゃないか、Oさん戻ってきて、Oさんがユンボを返しに行ってよ。」と言う。で、急ぎの現場を後回しにして戻った。

 「Oさん、それって、俺の命は大事だが、お前の命はどうでもいいってことさぁ。」
 「そういうことになるなぁ。」と言って、Oさんは淋しそうに笑った。
 私とOさんが入社した時、社長は先代(今の社長の父親)だった。先代は現場叩き上げの人で、短気者ではあったが、現場の辛さを良く知っている人である。頑固でもあり、意見の相違で私とも何度か言い合いしたが、私やOさんとほぼ同期の、仕事にすごく真面目なTさん(私より4、5歳若い)とはよく言い争っていた。それでも、先代との現場仕事は有意義であった。Tさんも、口角泡を飛ばす先代との議論を辛いものとは感じていなかったようで、文句言いながら仕事を続けた。そして、良い仕事を残してきた。

  トップの力量というのを考えてみた。先代は社員と喧嘩腰になるほどの口論をし、一時的には「この糞ったれ!」と互いに憎み合うことがあっても、そこから答えを求める努力をした。少なくとも、対立する意見を無視することは無かった。そして、社員の健康を常に気遣った。「無理はするな、怪我はするな」が口癖であった。短気という短所はあっても、社員の意見をよく聞く、健康を気遣うという点で先代は力量があったと思う。
 トップの力量、日本の総理にそれが備わっているのかどうかを考えてみた。・・・難しい話だ。一般庶民の私には判断ができない。ただ、政権交代し、民主党の代表が国政のトップに立って、日本の政治が変わることを期待していたのに、民主党の歴代総理たちがその期待を裏切り続けてきたということは現状から判断できる。自民党の政治と何ら変わりないし、政治がグズグズになっている分、自民党時代より却って悪いとも言える。

 トップの力量、ウチナーンチュにとって思想的に少々受入れ難い一面もあるが、現東京都知事にはそれが備わっていると私は思う。頭いいし、決断が早い。決断に至る思考がすっきりしていて気持ちが良い。尖閣列島の購入も国民から多くの支持を得ている。ただ、尖閣列島は沖縄のものと思っているウチナーンチュにとっては抵抗がある。沖縄県がそうしてくれたら良かったのにと思うが、トップの力量が違うのだろう。
          

 記:2012.5.25 島乃ガジ丸

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