ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

沈まないサバニ1

2012年05月31日 | ガジ丸通信-沖縄関連

 周りに巨船が3つ(日本、中国、アメリカ)あり、それぞれが勝手な都合で走り回り、そこからの大波が四方八方から襲いかかる中、小さなサバニ(沖縄)はあっちの波に揺られ、こっちの波に揺られしつつ何とか踏ん張って浮かんでいる。
 浮かんでいればいいのだ。上手く櫂を操り、沈まないよう努力していけばいい。沈まなければ、ウチナーンチュはその上でサンシンを弾き、唄を歌い、カチャーシーを踊り、泡盛を飲み、チャンプルーを食い、それなりに幸せに生きて行ける。

  沈まなければいいのだが、東アジアの軍事バランスが崩れた時、巨船同士が諍いを起こした時、風速100mくらいの巨大最強猛烈台風にサバニは襲われることになるかもしれない。そんな時でもサバニは浮かんでいられるだろうか?
 沖縄は、政治的にはそれなりの権利が保障されているが、経済的にも軍事的にも非力な島である。「言うこと聞かなかったら金やらねぇぞ」とか、「言うこと聞かなかったら殴るぞ」などと言われたら、「構わねぇよ」とは簡単には言えない。
 他所からあれこれ命令されないような沖縄になるためには経済的自立と軍事的自立が必要だ。経済的自立は、沖縄の政財界の人々がそれなりに努力しているので、いつかはそれなりに達成できるかもしれない。問題は軍事的自立。

 何年か前にもこのガジ丸通信で紹介しているが、今多くの人が知っている「命どぅ宝」という言葉の起源となった琉球史の1ページ。
 「武器を持たない国があるだと!」とその昔、かのナポレオン皇帝も驚いたと言う琉球王国、中国貿易の利権に目をつけた薩摩に侵攻され、わずか十日で敗れる。
 戦いがわずか十日だったのは、むろん武器の足りなさから抵抗にも限りがあったのだろうが、勝てぬ戦ならば早々と諦めた方が、その分、民や家来の命を無駄にせずに済む。尚泰王は人質として薩摩へ連れて行かれる身でありながら、皆の命を大切に思ったのであろう。首里城を明け渡す際に王が詠んだとされる琉歌がある。
 いくさゆ(戦世) ん(も) すまち(済ませ)
 みるくゆ(弥勒世) ん(も) やがてぃ(やがて)
 なぎくなよ(嘆くなよ) しんか(臣下)
 ぬち(命) どぅ(こそ) 宝
 戦世も終わって、平和(弥勒世:弥勒菩薩が平和をもたらすという仏教思想に基づく)がやがて来る。(戦に負けて、城を明け渡したからといって)嘆くなよおまえ達(臣下は家来のこと)、生きているということが大事なのさ。といった意味。

 こっちは戦争などしたくないのに、戦争をしたがる国が今もある。昔の薩摩侵攻みたいなことが無いよう沖縄も軍事的自立をしなければならない、・・・のか?本当に?たとえ沖縄が沖縄独自の軍備を持ったからといって、サバニに準備できる程度でしかない。巨船からの大砲一発で吹き飛んでしまうであろう。自立は不能だ。
 荒波の中でもサバニが沈まないためにはどうするか?と考えて、政治にも経済にも軍事にも素人だが、平和大好きの沖縄のオジサンが一案思いついた。・・・続く。
          

 記:2012.5.31 島乃ガジ丸

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« シマラッキョウの葉 | トップ | 沈まないサバニ2 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。