ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クルマバッタ

2011年06月25日 | 動物:昆虫-直翅目(バッタ他)

 有名なバッタNO.3

 撮った写真は概ね2、3日の内に整理している。不明なものは不明として別フォルダに置き、判明したものは名前を付けて、植物は高木、中木、低木など9種類に、動物は哺乳類、爬虫類、蝶蛾類、蜂虻類など9種類にそれぞれ分けている。このところ、読書や戦跡巡りに時間を費やして、不明なものを判明させる努力を怠っているが、それでも既に植物は30種、動物は80種ほどの名前が判っている。名前だけが判っている。

  80種ほど名前が判っている動物の中にクルマバッタがある。それがクルマバッタという名前であることを知って、とても懐かしい気分になる。子供の頃、トノサマバッタ、ショウリョウバッタと並んでよく聞いた名前だ。子供の頃、私は虫にあまり興味が無かったのだが、周りの友人達がよく口にしていた名前。興味の無かった私は、その姿も記憶に無くて、今回、図鑑を見るまでそれがクルマバッタであることを全く知らなかった。
 ちなみに、図鑑と見比べて、なんとかそれがクルマバッタであることが判ったが、この後、野原で同じバッタを見てもそれがトノサマバッタなのかクルマバッタなのか、私には判断できないと思う。両者は似ている。トノサマバッタはまだ発見できていない。

 
 クルマバッタ(車飛蝗・車蝗虫):直翅目の昆虫
 バッタ科 本州以南、南西諸島、台湾、インド、アフリカなどに分布 方言名:シェー
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に名前の由来があった。「後翅には黒褐色の帯を有し・・・翅を開いて飛ぶと、この黒褐色の帯が車模様に見えることから・・・」とのこと。
 方言名は他にンナグラージェーともある。バッタの中でも特別なものを指すのかと思っ
たが、沖縄語辞典には「バッタ、イナゴの類」としかない。シェーと同じだ。
 平地で普通に見られるバッタ。トノサマバッタと似ているが、本種は前胸背が隆起しているとのこと。また、後翅の中央には黒帯があるのも特徴。
 体長雄35~45ミリ、雌55~65ミリ。成虫の体色には褐色型と緑色型があるとのこと。雄は音を鳴らしながら飛ぶ。成虫の出現は周年。
 
 斜めから

 記:ガジ丸 2008.9.17 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行