ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

シリケンイモリ

2011年04月28日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 現実に触れない子供たち

 アメリカ在の義兄がその家族と共に今、沖縄にバカンスで来ている。数日の間車を貸してくれというので快く応じる。月曜日の夕方に取りに来た。で、昨日(木曜日)、返しに来た。返しに来たのはたぶん夜中12時前。休肝日明けの私は、その日ワインを1本飲んで、酔って、11時頃には既に寝ていた。12時前に返しに来たというのは、携帯に着信ありの表示が出ていたので、おおよそ、その頃であろうとの推測。
 義兄は私の車を、元あったところには停めていなかった。そこには別の車が停まるということを想像しなかったのか、幅の広いほうに停めてあった。また、元あったようにバックでの駐車では無かった。そりゃ、広いところに頭から突っ込んだほうが停めやすいではあるだろうが、何とも自分好みを通す人なのである。きっと血液型はB型であろう。

 その息子の一人、次男も今沖縄にいる。次男は父親と違って周りに配慮する性格。数年前に当時中一であったその息子と彼の友人の少年2人を連れて、ヤンバルの玉辻山をハイキン グした。山頂への途中に水溜りがいくつもあり、そこにはたくさんのイモリが泳いでいた。イモリは沖縄では多く生息しているシリケンイモリ。私には珍しいものでは無かったが、少年2人は初めての遭遇だったようで、思いの外気味悪がっていた。
 珍しいものがあると触りたがるのが男の子の習性と思っていたが、彼らはシリケンイモリに触れなかった。危険かどうか判明するまでは迂闊に触らない、という慎重な性格なのかもしれない。きっと血液型はA型なのであろう。あるいは、もしかしたら、テレビゲームなどでいろいろな怪物たちと親しく遊んでいる少年たちではあったが、現実に手の中でゴニョゴニョ動くものは苦手なのかもしれない。バーチャル世代は、ヤンバルの山の中で出会う現実の動物たちとは、なかなか親しくなれないのかもしれない。

 
 シリケンイモリ(尻剣井守)
 イモリ科 体長12cm内外 方言名:ソージムヤー
 奄美大島とその周辺、沖縄島、慶良間諸島に分布。背は黒褐色、喉から腹、尾の裏側にかけては鮮やかな橙色をしている。低地の民家から山頂にまで広く生息する。渡嘉敷島では陸の上をのそのそ歩いていたが、玉辻山では水溜りの中にたくさんのシリケンイモリが泳いでいた。基本的には水の中を好むようである。
 私は今回調べるまでずっとシュリケン(手裏剣)とばかり思っていた。忍者の使う手裏剣で、星型のものでは無く、細いナイフのようなものをイメージして、なるほどこいつは手裏剣だと思っていた。が、正しくは尻剣。メスの尾の先が尖って剣のように見えるのでということらしい。うーむ。シュリケンの方がカッコいい、と私は思うが。
 
 シリケンイモリ
 2012年5月、国頭森林公園で見つける。

 2015年12月 写真追加

 記:ガジ丸 2005.8.5 →沖縄の動物目次
 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« リュウキュウカジカガエル | トップ | アオカナヘビ »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。