ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

大東島の旅その3、大東島の自然

2014年02月18日 | ガジ丸の旅日記

1、大東島基本情報

 大東島の面積、人口などの基本情報を紹介する。なお、以下の情報は北大東村、南大東村のそれぞれのホームページから。

 位置
 大東諸島は北大東島、南大東島の他、無人島の沖大東島からなり、沖縄島のほぼ真東、300キロ強離れた太平洋上に浮かぶ隆起珊瑚の島々。

 大きさ
 北大東島 周囲:13.5km 面積:11.94平方km
 南大東島 周囲:20.8km 面積:30.57平方km

 人口など
 北大東島は北大東村、南大東島は南大東村という行政区域となる。沖大東島は北大東村に含まれる。両村のHPに平成12年のデータがある。

 北大東村 人口537人 世帯数203世帯 小学生50人、中学生29人
 南大東村 人口1445人 世帯数602世帯 小学生77人、中学生77人

 その他、詳しいことは両村のHPをご覧下さい。

 

2、大東島の植物

2-1、北大東島

2-1-1、野原や道端の野生種
 原野では、おそらくナンクルミー(自然繁殖)であろうギンネムが所々にギンネム林を形成していた。その他、写真には撮らなかったが、樹木ではハマイヌビワ、アコウ、ビロウなどが多く、雑草では沖縄と同じくセンダングサ、ススキなどが目立った。
 ゲットウは、栽培もされているらしいが、野原や道端でも野生種が多く見られた。藪の中でクロツグ、畑の傍でフウセンカズラ、オオキンケイギク、海岸近くでハマゴウ、グンバイヒルガオなどを見つけた。それらはいずれも、沖縄島でも普通種。
 私がこれまで見たことの無いものもでは、ショウジョウソウの白色種を発見。その他ホシアサガオ、クサトケイソウ、シロミルスベリヒユなどが多くあり、どれも初対面。
 
 沖縄でもよく見かけるもの
 
 
 
 
 
 
 

 沖縄では出会っていないもの
 
 
 
 

2-1-2、街路や公園、民家の植栽種
  街路や公園だけでなく、また、民家の敷地内だけでなく、擁壁と歩道とのちょっとした隙間、歩道と畑とのちょっとした空間にも多くの植物が植えられている。大東島の人々は植物好き、または、植物を育てる経済的、精神的余裕があるのだと思った。
 植栽植物で最も目に付いたものはガザニア、島の花にしようとしているのかと思うくらい多くあった。路傍にはハマオモト(これが村花)、ハナカンナなどが目立った。
 防風、防潮林として植栽されたらしいリュウキュウマツ、モクマオウ、テリハボク、シャリンバイなどが、街路樹として多く見られた。
 
 栽培植物
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 防風、防潮林
 
 
 

2-1-3、大東島の固有種
   大東島の固有種はいくつかあり、事前に調べてはいたのだが、写真に撮れたのは以下の2種。ダイトウビロウは村木となっている。開拓当初は島が覆われるほどあったらしい。本島のものとは同属別種で、より背が高いとのこと。しかし、私には違いが全く判らなかった。オオソナレムグラもソナレムグラとは別種とのこと。
 
 

2-2、南大東島の植物
  南大東島は自転車での散策、ギラギラの太陽に焼かれて体はフラフラ、ママチャリを漕ぎ続けた足腰はガタガタになり、太陽の熱と肉体の疲労から脳はモウロウとなる。というわけで、写真を撮る肉体的精神的余裕があまり無くて、その数は少ない。
 
 沖縄でもよく見かけるもの
 
 
 

 沖縄では出会っていないもの
 
 
 

3、動物

3-1、北大東島の動物

3-1-1、珍しいもの
  北大東島ではキジを2度見た。沖縄にはいない鳥。私も食ったことはあるが、野生では見たことの無い鳥。人間が野生動物に気付くよりも野生動物が人間に気付く方が早いようで、2度とも、私が気付いて、デジカメのスイッチを入れている間にキジは逃げてしまって、写真は撮れなかった。鳴かずば撃たれまいの声は2度とも聞いた。
 沖縄では見られない珍しいものはキジ以外にもいろいろあることを事前に調べていて知っていた。しかし、写真に撮れたのは、ミヤコヒキガエルとダイトウメジロだけ。ダイトウヒヨドリも撮ったのだが、ボケていて使い物にならない。 
 
 

3-1-2、沖縄でも普通のもの
  大東島の旅には、長袖シャツ、日焼け止めクリームの他、老眼鏡も忘れた。デジカメのモニターは小さいので、老眼鏡が無いと、撮った写真がちゃんと撮れているかどうか確認できない。いつもなら確認して、失敗写真があれば、再挑戦するのだが、今回それができなくて、ボケた写真がいくつもあるという結果になってしまった。まあしかし、それが、これからの私の人生の幸せに及ぼす影響はほとんど無い。どうでもいいこと。
 
  野生らしきヤギを見た。3匹いた。それには私の方が早く気付いた。近付いてカメラのスイッチを入れる。デジカメの欠点はスイッチを入れると音が鳴るということ、その音に気付いて、ヤギたちは山の中へ逃げていった。北大東幼稚園で飼われているヤギがいたので、その写真を撮る。飼われているヤギは逃げない。
 

 その他の北大東島の動物
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

3-2、南大東島の動物
 大池には1時間ばかりいたが、そのほとんどの時間は、鳥が警戒を解き、出てくるのを待つためじっとしていた。じっとしていて、水面を見つめていた。水面に映る流れる雲を眺めながら、「まるで詩人じゃねぇか。」などと思っていた。
  小学校の理科の時間に水中の生物というものを習った覚えがある。ミズスマシ、アメンボ、タガメ、ゲンゴロウなどの名前を覚えている。この内、アメンボはこれまで何度も見ているが、その他のものは見た覚えが無い。それがその日、初めてゲンゴロウを見た。理科の教科書で見た遠い記憶だが、たぶんゲンゴロウ、何だか懐かしい気分になる。水の中にいるものを写真に撮ったが、しかし、判別できないほどにボケていた。
 後日調べると、大池にはヒメフチトリゲンゴロウなるものがいるとのこと、その他、水面にアメンボ、水中にはテラピアやコイが多くいた。しかしながら、詩人擬きのオジサンが水面を眺めながら撮れた写真はたったの1枚、コイだけ。
 

  水面を眺めながらじっとしていること約30分、やっと1羽の水鳥が池畔の草むらから出てきた。距離は遠いが12倍ズームで写真を撮る。写真はやっと判別できる程度の大きさであった。後日調べてカイツブリと判明。カイツブリは警戒心の強い鳥とのこと。その時も、私が近付こうと思って立った瞬間、水の中に潜ってしまった。
 

  その後、バンも出てきた。バンは池面を悠然と泳いでいる。こちら側から向こう側へ泳いでいたのだが、私が静かにしていると戻ってきた。で、大きめの写真が撮れた。
 

  前日、友人のK子が、「ここには珍しいチョウがいる。トンボみたいなチョウ。」と言っていたが、それは、トンボみたいなチョウでは無く、チョウみたいなトンボだ。大池で水面を眺めている時にチョウトンボも多く見た。写真は別の場所で撮る。
 

  南大東島で撮った写真は北大東島のそれよりはるかに少ない。景色は半分、植物と動物は三分の一しかない。空港へ向かう送迎バスを待っている時間に、ホテルの花壇にあるゼラニュームの花にチョウが止まっているのを見つけた。沖縄でももっとも普通に見られるシロオビアゲハ、珍しくも何ともないのだが、写真を撮る。ほんのつけたし。
 

 記:2009.7.20 ガジ丸  →ガジ丸の旅日記目次