ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ツマグロキンバエ

2014年10月10日 | 沖縄の動物:昆虫-双翅目(ハエ他)

 花好き

 今年(2014年)春、ニンジンの花が咲いた。ニンジンの花が咲くこと自体は特に珍しいことではない。同じく、タマネギの花も咲いた。タマネギの花が咲くことも特に珍しいことではない。収穫時期に収穫しないで放っておけばその内、花は咲く。
 ニンジンやタマネギだけでなく、ホウレンソウの花も咲いた。「何で収穫しないで花を咲かせるの?」と子供達に問われたら、「オジサンはこんなむさくるしい顔をしているけれど、意外と花好きなんだよ」と答えて、メルヘンを演じてやろうと思う。
 正直言うと、私はさほど花好きではない。若い頃、好きな女に花束を贈ったことが何回かあるが、「女を落とすには花束」と邪な戦術を使っただけで、花が好きで花を贈ったというわけではない。ちなみに、花を贈った戦術は1度も成功しなかった。

 何故、花好きではないのに、収穫を犠牲にしてニンジンやタマネギやホウレンソウの花を咲かせるのかと言うと、種を採ろうと考えているからだ。種を採り、それを翌年に播けば、種を買わずに済む。「買わない」は貧乏農法の手段の一つ。
  市販の種を買って、その種を採り、それを播いても作物はできないことが多い。現在売られている種の多くはF1種で・・・この話は長くなるので別項ということにし、言いたいことは、私は花好きではない、花を咲かせているのは種採りのためということ。

 私は花好きでないが、花の好きな昆虫はたくさんいる。ハエ、ハチ、アブ、チョウなどの種に多くいて、ミツバチなどはその代表格。今回紹介するツマグロキンバエも同じく花好き。私はこのハエをこの春初めて見た。1匹1匹はそう目立つハエではないが、ニンジンやタマネギの花に群れていて、ぼんやり者の私でも気付いた。

 
 ツマグロキンバエ(端黒金蝿):双翅目の昆虫
 クロバエ科 日本全土、台湾、中国、ミクロネシアなどに分布 方言名:フェー
 名前の由来は『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「翅の先端は黒色に見え、和名はそれに由来する」とあった。ということでツマグロ(端黒)。キンバエは広辞苑にあり「クロバエ科のハエのうち、体に金緑ないし青緑色の光沢を持つものをいう」とのこと。本種は「胸部は黒色でわずかに銅色の光沢」がある。わずかでも光沢は光沢。
 「集落周辺や草地、山地に普通に見られ、腐敗物に集まる」と『沖縄昆虫野外観察図鑑』にあったが、私の畑でも多く見られ、腐敗物では無く、タマネギやニンジンの花に集まっていた。私の観察した限りでは花の蜜を吸っているようであった。
 体長は7ミリ内外。成虫の出現時期は2月から12月。私の畑では春に多く、夏はほとんど見られなかった。今(9月)も見られない。

 記:2014.10.3 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行

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