ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ホホジロオビキンバエ

2014年10月10日 | 動物:昆虫-双翅目(ハエ他)

 魚好き

 9月27日(2014年)、久々にビーフステーキを食った。その他の安い牛肉でさえもう数ヶ月食っていなかった。あっ、違う。ハンバーグをこのあいだ食った。そのハンバーグにはきっと、牛肉ミンチが入っていただろう。それはともかく、私は牛肉を食う機会は少なく、ビーフステーキなるものはたぶん、1年以上ぶりだと思う。
  友人Iの結婚披露パーティーが東京の国立にあるフランス料理店で行われ、それに参加して、久々のフランス料理、久々のナイフとフォーク、そして、久々のビーフステーキとなったわけ。それはきっと美味しかった。が、私は食べなくても別に・・・。

 蛋白質類である豆腐、牛肉、豚肉、鳥肉、魚介類のうち、若い頃は牛肉が1番好きだったのだが、オジサンという年齢になってからは豆腐が1番となり、魚介類が2番となり、牛肉は豚肉に抜かれ、鳥肉にも抜かれ、数年前からは最下位となっている。
  最下位の牛肉は食卓にも上らなくなったわけだが、好きな蛋白質第1位の豆腐は、食卓に上る頻度も堂々の第1位である。ほぼ毎日のように食っている。しかし、好きな蛋白質第2位である魚介類は、食卓に上る頻度としては豚肉、鳥肉にも負けている。
 牛肉が少ないのは美味しいと思わなくなったからだが、魚介類は、美味しいと思うのに減っている。何故か、値段が高いから。豚肉鳥肉の方がずっと安い。

 ホホジロオビキンバエの食べ物は「動物の死体など」とあり、「海岸付近に多く見られ、動物の死体に好んで集まり」ともあった。海岸付近の動物ということは、それは概ね魚介類ということであろう。好きなものを好きなように食べているわけだ。羨ましい奴。と言いながら実は、結婚披露パーティーの翌々日、静岡県磐田の料理屋で、美女を相手に、彼女が選んでくれた刺身を食った。マグロ、タイ、タコなど。とても旨かった。

 
 ホホジロオビキンバエ(頬白帯金蝿):双翅目の昆虫
 クロバエ科 九州~琉球列島、台湾、東南アジアなどに分布 方言名:フェー
 名前の由来は『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「頬は黒褐色であるが、銀白色の毛を密生し、頬が白く見えるためホホジロの名がある」とあった。オビキンバエという種があり、同書に「腹部背板後縁には明瞭な黒色横帯がある」ということからオビ(帯)で、キンバエは広辞苑に「クロバエ科のハエのうち、体に金緑ないし青緑色の光沢を持つものをいう」とある。本種も腹部の各部後縁には黒色帯があり、体は青緑色の光沢がある。
 「海岸付近に多く見られ、動物の死体に好んで集まり」とあったが、海岸付近では無い私の畑でも見られ、畑では木の葉の上でじっと止まっていた。
 体長は10ミリ内外。成虫の出現時期は2月から12月。分布は上記の他にオーストラリア、太平洋諸島。食物は動物の死体など。多くの群れを成すこともあるとのこと。
 
 斜めから

 記:2014.10.4 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行