ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ハイイロテントウ

2014年05月30日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 色白も農夫の味方

 すっかり忘れていたが、去年(2013年)11月に世紀の大発見をし、それが確かに世紀の大発見かちゃんと確認してから発表しようと思っていた。何と、白いアフリカマイマイを発見したのだ。ただのアルビノかもしれないが。
 ※アルビノ:広辞苑による。
 人間や動植物でメラニン・葉緑素などの色素を欠き、多くは白色となった個体

  今(4~5月)、私の畑は虫たちで賑やかになっている。北側境界に並べられているグヮバの木を眺めただけでもハイイロクチブトゾウムシがわんさかいて、ハチ、ハエの類も少しいて、テントウムシの類がハイイロクチブトゾウムシに負けない位わんさかいる。
 テントウムシの類ではダンダラテントウが多いが、その次に目立つのがハイイロテントウ。4月の終わり頃、グヮバの葉上で白いハイイロテントウを発見した。
 白い灰色とは、四角い三角定規みたいな矛盾した言い方だが、三角定規を定義したのは人間なので、それが四角いとなると矛盾となるが、虫に名前を付けたのは人間だが、虫の存在は自然界の成せる技、「俺は灰色と決まったわけでは無い」と虫が主張したとしてもおかしくないし、白い灰色がいても自然界ではちっとも矛盾では無い。
  などと、面倒臭いことを考えながら白いハイイロテントウを写真に撮った。「これもアルビノかな?」と普通の脳味噌に戻って考え直し、「もしかしたら、羽化直後は色が薄くて、白色に見えるのかもな」と、まともになった脳味噌は判断した。

 家に帰ってハイイロテントウを改めて調べてみると、「羽化直後は黄色をしている」と文献にあった。「ということはやはりアルビノかな?」と思い、「まー、どっちでもいいや、灰色でも黄色でも白でもこいつらは益虫だ、放っておけ」となった。その時はもう、ビールを1缶飲みほしていたので、私はいつものだらけた脳味噌に戻っていた。

 
 ハイイロテントウ(灰色天道虫):甲虫目の昆虫
 テントウムシ科 琉球列島、ハワイ諸島、他に分布 方言名:グスーマヤグヮ
 テントウムシの由来は資料が無く不明。テントウムシは広辞苑にあり、天道虫・瓢虫・紅娘などの漢字が充てられ、「テントウムシ科の甲虫の総称」とあり、「店頭虫とする説がある」と名前の由来らしき記述もあった。本種は体が灰色なのでハイイロと付く。
 沖縄島では1987年に発見されたとのこと。元々アメリカ大陸にあって、ハワイやグアムに農作物のアブラムシ駆除に導入され、そこから沖縄へ持ち込まれたのではないかとのこと。体の斑紋には変異が多いらしいが、沖縄で見られるものは基本形のみらしい。
 成虫、幼虫共にギンネムに発生するキジラミ類を捕食する他、アブラムシ等も食べるため益虫となる。羽化直後は黄色をしている。体長6ミリ内外。成虫の出現は周年。
 
 脱皮
 
 色白

 記:2006.7.22 ガジ丸 →沖縄の動物目次
 訂正加筆:2014.5.22

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行

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