ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オオコウモリ

2011年04月21日 | 沖縄の動物:哺乳類

 空飛ぶ哺乳類

  2005年10月3日の夜7時頃、「ギャッ、ギャッ、ギャッ、」という煩い声が聞こえて、窓の外を見た。外は既に暗くなっていたが、窓から10mほど離れた電線に2匹のオオコウモリがぶら下がって、騒いでいるのが見えた。写真を撮る。
 
 同年11月4日の午後4時頃、八重山旅行をした際に、竹富島でオオコウモリを発見した。遠く離れたところにいたが、3倍ズームで写真を撮った。
 当時持っていたカメラはズームも3倍しかなく、他にたいした機能もついていない安物であった。で、それらのどちらも、ほとんど認識できないような写真となった。
 
  オオコウモリは近所でも時々見かける。明るい時に見たことも数回ある。ではあるが、そんな時にカメラを持っていなかったり、あるいは、持っていても間に合わなかったりして、それがオオコウモリであると認識できる写真はずっと撮れずにいた。
 職場にアルバイトできているSさんは、カメラ技術が巧みなのか、野生の動物に警戒心を抱かせないような性質をしているのか知らないが、前に、リュウキュウジャコウネズミの鮮明な写真を撮り、今回はまた、オオコウモリの鮮明な写真を撮った。リュウキュウジャコウネズミの写真も頂いたが、オオコウモリの写真も頂く。感謝する。

  オオコウモリと、私も私の周囲の人々も呼んでいるが、私はまた、オキナワオオコウモリとかいう本名であろうと勝手に思っていたが、南西諸島に生息するオオコウモリはクビワオオコウモリという名前とのこと。オキナワオオコウモリという名の、クビワオオコウモリとは異なる種もいたらしいが、100年以上も前に滅びたらしい。
 コウモリというと、ドラキュラを思い出し、私の世代ではテレビアニメの黄金バットを思い出す。ちょっと上の世代なら紙芝居の黄金バットや煙草のゴールデンバットを思い出すかもしれない。気味の悪い顔というイメージが強いが、オオコウモリの種類は目が大きくて、いかにも哺乳類という顔をしていて、ちょっと可愛い。

 クビワオオコウモリ(首輪大蝙蝠)
 オオコウモリ科の哺乳類 方言名:個々についている
 オオコウモリ科オオコウモリ属に分類されるコウモリの一種。首の周りの色が他の部分と異なって首輪に見え、体長がコウモリの中では比較的大きいので大がつく。
 オオコウモリ属は、日本では琉球列島と小笠原諸島に分布し、小笠原諸島にオガサワラオオコウモリ、南西諸島にこのクビワオオコウモリがいる。
 クビワオオコウモリは、エラブオオコウモリ(口永良部島、宝島)、ダイトウオオコウモリ(南北大東島)、オリイオオコウモリ(沖縄島周辺)、ヤエヤマオオコウモリ(八重山諸島周辺)、タイワンオオコウモリの5つの亜種に分かれる。
 体長20センチ前後、羽を広げた長さは約1m内外。

 
 
 オリイオオコウモリ(おりい大蝙蝠):野生獣 →写真(  本種の分布は沖縄島、古宇利島、平安座島、浜比嘉島、瀬底島、水納島となっている。これから北にエラブオオコウモリ、東にダイトウオオコウモリ、南にヤエヤマオオコウモリ、さらに南にタイワンオオコウモリの各亜種が生息する。
 頭胴長23センチ、前腕長13~14センチ。植食(草食)性で、文献にはフクギの実やミカンなどを食べるとある。近所の者たちは、モモタマナの実を好んで食べ、マンゴーの実も食べている。職場のミカンも知らないうちに食われているかもしれない。
 『沖縄大百科事典』に「日中は樹木にぶら下がって休んでいて、日没前後から活動を始める。」とあって、確かに私も、夕暮れから夜に掛けて多く見ている。ただ、まだ明るいうちに見たことも数回ある。全くの夜行性というわけではないようだ。

 
 ヤエヤマオオコウモリ(八重山大蝙蝠):野生獣
 オオコウモリ科の哺乳類 八重山諸島、多良間島に分布 方言名:カブル
 クビワオオコウモリの亜種の一つで、八重山諸島周辺にに分布するのでこの名がある。方言名のカブルは八重山地方の呼び名。文献にはエーマカーブヤーという沖縄での呼び名も書かれてあるが、これは「八重山のオオコウモリ」といった意味。
 植食(草食)性で、「フクギの実、ギランイヌビワの実などを好んで食す。」と『沖縄大百科事典』にあった。他にやサトウキビ、パイナップルも食べるらしい。
 同書に「日中は森林の中に小さな群れを作って休み、日没前後から活動を始める。西表島では日中から飛んでいるのを見かける。」とあり、私が見たのも昼間であった。オオコウモリ類は視覚に頼って飛行しているらしいので、昼間活動も楽なのであろう。

 記:ガジ丸 2008.2.9 →沖縄の動物目次
 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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