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台風直撃、のちの丹沢調査&東山湖

2017年10月28日 | 渓流・本流2017
先週末、ご存じのとおり今年もやはり台風が直撃してしまった。しかもこの時期にしては稀なほどの大型だったそうで、丹沢や各地にどれだけの影響を与えたのか、気になって仕方なかった。くらげ亭でチャリティーをやりながらも外の暴風雨に実は気が気じゃなかった。

新たな土砂崩れ、大量の土砂の流失はあったのだろうか。C&Cで6月に放流したヤマメ稚魚たちはこの災難を無事にやり過ごすことができただろうか。そして10月初旬にみなで作ったばかりのヤマメ産卵床は無事なのだろうか。

どこかで様子を見に行こうと思っていたところ、淡水魚研究の専門家S氏より連絡をもらった。
‘急だけどあさって、産卵床の確認と調査に行くよ、都合はどう?‘

おお。もちろん、調査は水が落ち着いたら早い方がいいだろう。けれど、うう。だってその日は小学校の同級生や恩師たちと連れ立って管理釣り場に行く先約が。釣りをほとんどやったことがない面子もいるから、レクチャーを兼ねてぜひ来てと言われていた。こちらも当初はリバータイプの管理釣り場に行く予定だったのだけれど、台風でことごとく営業不可。そこに彼らからも連絡がきた、ポンドタイプの東山にしようと。これはラッキー、東山湖なら丹沢とは目と鼻の先、両方行けるぞ。





まずは調査の話から。もちろんどこの川とは書けないのだけれど、貴重な在来ヤマメが世代交代をしている可能性がある渓だそうだ。ここでも報告した通り、10月初旬に県の研究機関の専門家の指導のもと、みなでヤマメ産卵床を大小合わせて20か所以上作った。

覗き込むと整備した小石や礫のいくらかは流されてしまったように見受けられた。けれどそれ以上の崩壊はなく、砂が比較的少ない渓らしいことも幸いしてなんとか産卵床としての役割を果たしてくれるんじゃないかとの期待は残った。あれからヤマメは実際にここで産卵してくれたのか。上の写真の中央付近、写真ではわかりづらいけれど一か所だけ埋め戻して色が変わった場所があった。ここで産卵した可能性があるとのことだが、増水の影響もあっただろう、他ではそれらしき痕跡の確認はできなかった。懸念していたほどの崩壊ではなかったので、これからに期待したい。



もう一本別の沢でも調査をした。ここもこの沢固有のヤマメが世代交代をしている可能性があって、そのDNAなどの調査が目的だった。

この日に限っていうと、どうやら前回の調査と比べ特徴あるヤマメが減少しているようだ。上の写真のヤマメだが、調査のメンバーはこの個体を誰もがヤマメと呼ぶ。太平洋側におけるヤマメ、アマゴ境界線付近らしい個体だ。

けれどまだ高水だったこの沢では想像以上のヤマメがいて、特に当歳魚のような小さなヤマメも多かった。なぜこの時期にこのサイズが。ここはみなが疑問を覚えたところだったけれど、いくらか安堵もした。このサイズがこれだけ残っているのなら、あの時の稚魚、幼魚たちもきっと残っていてくれるのではと。





上の二枚は東山湖での写真、誤解なきように。短時間だったけれど本当に久しぶりの管理釣り場を楽しんだ。東山湖はいつ以来だろう、もう15年ぐらい前にCSのテレビ番組のロケに行ったのがたぶん最後だった思う。この番組はたしかその場でルアーを作って、それを使って魚は釣れるのか?という趣旨でその指南役を私が仰せつかった。ストローや針金を使って何種類かのルアーを作った、確か魚はちゃんと釣れた。

管理釣り場があまりに久しぶりで、ラバーネットもスタンドも積み忘れるありさまだったけれど、クランク各サイズでよく釣れて楽しかった。久しぶりに会う同級生や恩師も釣り場だったからだろうか、すぐにワイワイ打ち解けてたしね。もしかするとうるさいグループだったかな、だとしたら周囲の皆さんには申し訳なかった。

後ろ髪も引かれたけれど、朝だけで切り上げて急いで丹沢へと向かった。

使用プラグ:クランク30、35、40各色


Photo&Report by 小平

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