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川は眠らないのか

2017年11月17日 | 渓流・本流2017
昨日は県の渓流、渓畔林調査があり、お手伝いで丹沢へと出かけてきた。

ここのところの渓畔林調査はおもに丹沢の在来ヤマメのDNA調査が目的とのこと。結果が実り多きものあってほしい。



周囲は植林の杉ばかり。いくらか人の手は入っているようだったけれど、晴れ渡ったこの日も日差しは差し込まず、低木や下草をほとんど見かけない。よくある森だけれど、この異様な光景は不気味ですらあった。

山の栄養源となる広葉樹の落ち葉の絨毯が皆無だから、ひとたび雨が降ると痩せてしまった山肌からかすめとるように土が流れ込むのだろう。流れに立ちこむと泥が舞い上がる。この時点で嫌な予感がした。



このように決して良好な環境とは言えない渓にも、かつての調査では興味深いヤマメがいくらか生息しているのが確認できたそうだ。

けれど、今回の調査ではたった一匹のヤマメはおろか、アブラハヤすら確認できなかった。

禁漁でも川は眠らない。そうあってほしかったけれど、残念ながらこの川は眠ってしまったようだ。

Photo&Report by 小平

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2 コメント

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1人の自然が好きな者として (花屋のいちろー)
2017-11-17 23:24:06
以前は生息していたのに、今はいない…。これが現実なのですね…。
減って行く一方の種を大切に保護し、増やし、山に手を入れ、動植物がしっかり循環する健全な山の姿にしていきたいですね。その為にも、丹沢反省会、キャッチ&クリーン等で大勢の意思みたいなのを行政に伝えて動かさないとっと、願わずにはいられません。
悲しい、歯痒い、苛立ち…読んでいて色んな感情、気持ちになりました。
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花屋のいちろーさんへ (小平)
2017-11-18 08:41:44
この川は久しぶりの調査だったようですよ、生命感が薄く残念でした。この川も下流域は三面護岸されています。痩せた山と森。

こんな森や川、いくらでもあります。でもこれ異常なんです。少しずつやっていきましょう。
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