ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

悲しみの母子手帳

2011-08-08 00:27:49 | ゆうやの生い立ち
先日、病院から母子手帳を持ってくるように言われました。

引き出しの奥にしまっていた母子手帳を久しぶりに手に取りました。
最初のページを開けると、子供を授かった喜びいっぱいで自分の名前を書いた記憶が甦ってきました。
20代の夢と希望にあふれた文字でした。

ページをめくる度に、喜びが不安に変わっていきました。
切迫流産の可能性があり入院した頃は、生まれて初めての入院に戸惑っていました。
けれども、さして不安もなく、ただ一日中点滴とお友達になっていました。

そしてとうとう7ヶ月でゆうやを出産。
産後の経過や、保健所での記録が書かれています。

心臓や目の病状。
身体障害の記録。

このころは、ドクターからの宣告に胸が張り裂ける思いでした。
ああ、辛かったなあと当時を振り返りました。

保健所の係の人からは「あなたのお子さんは障害を持っているのよ!現実を見なさい!」ときつく叱られました。
私は現実を受け切ることができず、とても混乱していたのです。
「まさか自分のこどもが障害を持って生まれてくるなんて!」
私は打ちひしがれた思いでした。

身長体重に併せて、身体機能の1つに反射が強いことも書かれています。
診察を受ける度に悲しみが深くなっていきました。

予防接種の記録もあります。
ゆうやの健康を願って、きっちり予防接種を受けていました。

今から思うと、どうしてあんなに悲しみ、苦しんだのだろうという気持ちになります。
ゆうやはゆうやであることに変わりはなく、その時その時の状態を受け入れて一生懸命生きていけばいいだけなのに~。
幼いゆうやを抱っこして悲壮だった当時の私に、言ってやりたいです。
「大丈夫だよ。悲しむことはないよ。それでいいんだよ。」と。

生きていることが素晴らしい。
生きていられることが有難い。

悲しみでいっぱいの母子手帳には感謝の気持ちが忘れ去られていました。
人として生まれてきて肝心なことをすっかり忘れていた私でした。

でも、もう大丈夫。
今の私にはゆうやと共にいて、悲しみはどこにもありません。
ただただ生きていられることへの感謝の気持ちでいっぱいです。


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
上書きですね (黄緑が好きなケロミ)
2011-08-08 08:30:08
おはようございます(^O^)
ゆうや君ママさんは、母子手帳を感謝の気持ちで上書きされているのですね。
つらかった過去を、優しく感謝の思いで思い出せることは、今が幸せだということですね。
ゆうや君ママさんの喜びの記事を読んで、私も喜びを感じています(^-^)
返信する
黄緑が好きなケロミさん (ゆうやのママ)
2011-08-08 11:18:08
>母子手帳を感謝の気持ちで上書き

そうなんです。
悲しみいっぱいの母子手帳を感謝で上書きしていきたいと思います。過去の自分の元へ飛んで行って励ましたい気持ちです。
返信する

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