ゆうやはお客様が好きです

ゆうやはお客様が大好きです。

小さい頃から、来客があるととても喜びました。
お茶をお出しすると、ゆうやも一緒になって「どうじょ、どうじょ。」と勧めていました。

お客様が遠慮してお菓子に手をつけられないときなども、「どうじょお召し上がりくだしゃい。」と勧めていました。
ゆうやは、おもてなしをするのが好きなようです。

大きくなった今でも、お客様と一緒にお茶を飲んだりお菓子を食べたりすることが大好きなようです。

「お母さん、今日はどんなお菓子？」

お菓子に興味があるのかな？と思っていたのですが、そうでもないようです。
お客様にお出しするお菓子があるのかどうか確かめているようなのです。

「お客様は、お茶飲まれるかなあ。」
「飲まれると思うよ。」

実際にお客様がお茶を飲まれると、とても嬉しそうにその様子を見ています。

時折、先に話をしてお茶をお出しするタイミングを逃していると、ゆうやの方から催促があります。
「お母さん、お茶をお出ししてくださいよ～。」
「あ、はいはい。そうね。お茶をお出ししないとね。」

もしも食事も一緒にすることになったら、ゆうやは大喜びです。
「一緒にご飯が食べられるね。」

でもこれだけ喜ぶと、お客様が帰られる頃が大変です。
ゆうやはがっくり肩を落とします。
そして、いろいろと話を長引かせて、できる限り引きとめようとします。

お客様がとうとう帰られる時間が来ると、しょんぼり～。
「ゆうやくん、また来るからね。」
「はい、、、。」

お客様が帰られてからも「◯◯さ～ん。◯◯さ～ん。」と呼んだりしています。

ゆうやは本当にお客様が好きなのですね。
賑やかな雰囲気が心地良いのでしょうか。

お客様が帰られた夜は、ぐっすり深い眠りにつくゆうやでした。


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