奇数と偶数

ゆうやは、おしゃべりが好きです。

以前に比べて、随分会話が上手になりました。
けれど、まだ何が言いたいのか分からないことがよくあります。

助詞のつかい方が難しいらしく、主語と目的語が逆になることもしばしばー。
それに加えて語彙が少ないので、言いたいことをうまく表現できないもどかしさも感じているようです。

ゆうやの語彙を増やそうと思い、少しずつ学習する機会を持っています。
先日、ゆうやの方から「お相撲は次はいつあるの？」と尋ねてきましたので、奇数と偶数を教えようと思いました。

以前から何度も奇数と偶数について説明してきましたが、毎回理解できずに終わっていました。
大相撲が開催される月が奇数月というのを理解できれば、この壁を乗り越えられると思ったのです。

「ゆうや、お相撲は奇数月に開催されるよ。奇数月というのは、１、３、５、７、９、１１月のことよ。」
「きすうつき？」

「そうそう。１、３、５、７、９、１１は奇数といいます。」
ゆうやの返答は「キスの天ぷら？」でした。

ガクッー。

その後、ゆうやのパパも参加して何度か説明しました。
「ゆうや、１、３、５、７、９、１１は奇数で２、４、６、８、１０が偶数です。」

結局、今回も奇数と偶数の理解はできませんでした。
けれど、奇数という言葉は少しだけ頭の隅に残ったことを期待しています。

奇数は「キスの天ぷら」に変換されているかもしれませんがー。

また別の機会に、根気よく伝えていきたいと思います。
いつかきっと理解できる日が来ることを願っています。


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