ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

韓国情勢の裏表

2019-10-06 10:41:01 | 日記
韓国情勢は概ね私の予想通りに推移しているが、予想を超える事態の展開も見られないではない。最近、私が目を通した3本のネット記事がある。(1)と(2)は予想通りの推移を伝えるもの、(3)は予想を超える事態を伝えるものである。そのままコピペすることにしよう。

(1)「韓国の首都ソウルで、想像を絶する大規模集会が開かれた。最大野党「自由韓国党」が3日、チョ国(チョ・ググ)法相の辞任や、文在寅(ムン・ジェイン)政権の打倒を訴える集会を開いたところ、「300万人以上」(同党広報室)が集まったというのだ。退役軍人会や、キリスト教団体、大学教授、学生らも参加した。チョ氏周辺のスキャンダルや、韓国経済の危機的現状、北朝鮮主導の「赤化統一」への警戒・拒否感から、文政権への批判が一気に高まっている。識者は「文政権崩壊の時限爆弾に火を付けた」と語る。隣国はまた動乱期に突入した。」
(zakzak 10月5日配信《韓国騒然!反文デモに“300万人”集結 「文氏を大統領の座から引きずり下ろす!」声を上げた退役軍人 識者「文政権の実態がバレ始めた」》)

(2)「韓国の建国記念日で祝日だった10月3日。大統領府の鼻の先にある光化門(クァンファムン)で、曺国(チョ・グク)法相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領を激しく糾弾する大規模な集会が行われた。光化門からソウル駅までの道路を埋め尽くした今回の人出は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領を弾劾に追いやったろうそく集会に匹敵する規模となった。」
(JBpress 10月5日配信《国民の怒り沸騰、大統領退陣要求デモに沈黙の文在寅》)

(3)「韓国・ソウルで5日、文在寅大統領の側近、チョ・グク法相の親族への検察捜査を批判する市民らが大規模な集会を開き、「チョ・グクを守れ」「検察改革を」と叫んだ。周辺では先に朴槿恵前大統領を支持する保守系勢力が「チョ・グク氏を即刻拘束すべきだ」と訴えた。疑惑捜査を、検察改革を進める政権への「反旗」とみるか「正義の遂行」と捉えるかで、韓国社会は分断されている。
双方とも検察庁庁舎近くに結集。検察を批判する集会では東西と南北に延びる道路各約1キロを人々が埋め尽くした。参加人数については互いに大きな数値を主張し合っており、警察は推計値を発表していない。」
(共同通信10月5日配信《韓国、チョ法相疑惑で社会分断 検察捜査批判の大規模集会》)


私の予想を超えたのは、記事(3)が報じる事態、つまり、政権支持派が 反政権派に匹敵する規模の人々を動員できたことである。

文在寅大統領が工作し、自派を招集したのだとしても、それだけではこれほどの人数にはならない。積極的に大統領を応援しようと、自発的に集会に参加した市民たちも、かなりの数いたと思われる。

文在寅バッシングに余念がない日本のメディアは、韓国が反政権派で一色に染まっているように報じている。その気持ちも解らなくはないが、感情に流されて、この反面(=半面)も見逃してはならない。

それはともかく、私が注目するのは、政権支持派、反政権派のそれぞれで〈正義〉についての見方が相反することである。大統領の側近、チョ・グク法相周辺への検察の捜査を、反政権派は「正義の遂行」とみなすが、政権支持派は逆にこれを〈正義〉にもとる「政権への反旗」とみなす。

検察捜査への評価は、歴史に委ねるしかない。それは両派の権力闘争の、その勝敗の帰趨によって変わってくることだろう。

さて、どうなりますことやら。
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