ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

男・石破の化けの皮

2024-10-02 11:35:39 | 日記
がっかりした。失望した。石破茂という男にである。一連の組閣人事を見ていて、そう思った。こんな「口だけ新総裁」に、泥舟の自民党をまともな国民政党にリフレッシュできるのか。とても無理な話だと思わざるを得ない。本人は「やります、できます」と言うだろうが、私はもうこの男のそんな言葉を信じることができないのである。
以前はそうではなかった。私はこの男の言葉を信じていた。それが今は信じられなくなったということである。私の見方は180度、大きく変わった。それは、この男が変わってしまったからである。
国民民主党の玉木代表はこの男について

「自民党を変えてくれるとの期待で選ばれたと思うが、自民党を変える前に自分自身が変わってしまっている」

と述べたが、全くの慧眼、その通りだと思う。

そもそも私がこの男に注目し、「次の首相にふさわしい」と思うに至ったのは、この男が自民党総裁選で「日米地位協定の見直し」を唱えたからだった。
かつて私は本ブログで、次のように書いたことがある。

「けさの朝日の記事で私が感じ入ったのは、次の条(くだり)である。

『日本に駐留する米軍の地位や権利について取り決めた日米地位協定をめぐり、石破氏が『改定』を訴えていることにも注目が集まっている。
石破氏は17日の那覇市での演説会で『私は地位協定の見直しに着手する』と明言した。』
(朝日新聞9月19日)

沖縄では、米軍基地の米兵が少女をレイプするなど、おぞましい事件を起こしても、犯人の米兵は日本の裁きを受けずに米側に引き渡される。そういう理不尽な話を聞かされるたび、私は『日米地位協定をなんとかしなければ!』とじれったい思いをしてきた。石破氏が提唱する『日米地位協定の見直し』は、私の年来のそんな願望に応えるものなのである。」
(9月19日《いいぞ!石破候補者》)

この男はほかに「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」の創設を提唱している。この構想に対しては、「憲法9条との関係から、難しいのではないか」と疑問視する声が出ているが、この時は、私はまだ「石破さんなら何とかするはずだ」と私は信じていた。今は「やっぱり無理なのでは」と思う気持ちに傾いているが、問題は「できる/できない」の話ではない。

私がこの男に対する評価をガラリと変えたのは、自民党の新幹事長に森山裕氏(79)を据えたからである。朝日新聞によれば、森山氏は自民党内の人脈を知り尽くした党内切ってのたたきあげ党人で、

「党内の融和に十分配慮しながら野党との協議もしっかりやらせて頂いて政治の間違いなきを期して参りたい」

と意欲を見せているという(朝日新聞10月1日)。


つまり森山氏は、自民党内のしがらみにガチガチにまといつかれた老練な政治家なのである。こんな人物を自民党の幹事長に据えたら、自民党をリフレッシュできるはずがない。石破氏はこんな古狸を要職に抜擢した。この一事だけでも、石破氏の豹変ぶりが判ろうというものだ。ったくもう、相変わらずの恥知らず・自民党だな。がっかりである。早々に化けの皮を現したこの「口だけ新総裁」は、早晩、野田・立憲民主党に淘汰されるだろう。

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