猛暑が続いている。身体は全身気だるさに包まれ、早くも夏バテ気味だ。今年はセミたちも朝早くから狂ったようにミーン、ミーンの大合唱。そんな物狂おしさに追い討ちをかけるように、こんなニュースが届いた。
「政府分科会の尾身茂会長が理事長を務める『地域医療機能推進機構』本部のガラスが割られていたことがわかりました。
警視庁によりますと、21日午前7時すぎ、入口のガラスドアにスコップが突き刺さるなどしてガラスが割れているのを施設の関係者が見つけました。捜査関係者によりますと、尾身会長には脅迫のメールなども届いていたということで、警視庁は器物損壊などの疑いで捜査し、脅迫メールなどとの関連についても調べています。」
(TBS NEWS 7月21日配信)
脅迫メールといい、入口ドアの損壊といい、こういう脅迫の行為はどうして起こるのか。どういう人物が、どういう理由で事を起こすのだろうか。
思い起こせば、「8割おじさん」と呼ばれた北海道大学の西浦教授(当時)にも「首を刈ってやる」という脅迫メールが届けられたという。
西浦教授は最初の緊急事態宣言が解除された1年前、「もしも今までと同じ生活にすぐ戻ると、宣言前と同じ増殖率で感染者数が増えてしまう可能性がある」と警鐘を鳴らしていた。こうした発言に対して、「社会を扇動するのか」と批判が集まっていたという。
今回の尾身会長に対する脅迫事件も、同じようなことなのだろう。尾身会長は「パンデミックの中でのオリンピック開催は普通でない」と述べ、五輪開催に否定的な姿勢を示していた。「専門家」である尾身会長のこうした発言が、五輪開催反対派を力づけたことは言うまでもない。
「五輪はぜひとも開催すべきだ」と考える人から見れば、尾身会長は「日本を誤った方向に導くトンデモな扇動者」と映ったに違いない。
犯人は解っていたのだ。言葉は力を持つということ。真実を伝える言葉は社会を動かすということを。
この言葉を打ち消すには、同じく「真実を伝える言葉」の説得力によって対抗するしかない。だが犯人は、あいにく「真実を伝える言葉」を持たなかった。だから彼は暴力を頼み、「脅迫」という稚拙な手段に訴えざるを得なかったのである。やれやれ。
「政府分科会の尾身茂会長が理事長を務める『地域医療機能推進機構』本部のガラスが割られていたことがわかりました。
警視庁によりますと、21日午前7時すぎ、入口のガラスドアにスコップが突き刺さるなどしてガラスが割れているのを施設の関係者が見つけました。捜査関係者によりますと、尾身会長には脅迫のメールなども届いていたということで、警視庁は器物損壊などの疑いで捜査し、脅迫メールなどとの関連についても調べています。」
(TBS NEWS 7月21日配信)
脅迫メールといい、入口ドアの損壊といい、こういう脅迫の行為はどうして起こるのか。どういう人物が、どういう理由で事を起こすのだろうか。
思い起こせば、「8割おじさん」と呼ばれた北海道大学の西浦教授(当時)にも「首を刈ってやる」という脅迫メールが届けられたという。
西浦教授は最初の緊急事態宣言が解除された1年前、「もしも今までと同じ生活にすぐ戻ると、宣言前と同じ増殖率で感染者数が増えてしまう可能性がある」と警鐘を鳴らしていた。こうした発言に対して、「社会を扇動するのか」と批判が集まっていたという。
今回の尾身会長に対する脅迫事件も、同じようなことなのだろう。尾身会長は「パンデミックの中でのオリンピック開催は普通でない」と述べ、五輪開催に否定的な姿勢を示していた。「専門家」である尾身会長のこうした発言が、五輪開催反対派を力づけたことは言うまでもない。
「五輪はぜひとも開催すべきだ」と考える人から見れば、尾身会長は「日本を誤った方向に導くトンデモな扇動者」と映ったに違いない。
犯人は解っていたのだ。言葉は力を持つということ。真実を伝える言葉は社会を動かすということを。
この言葉を打ち消すには、同じく「真実を伝える言葉」の説得力によって対抗するしかない。だが犯人は、あいにく「真実を伝える言葉」を持たなかった。だから彼は暴力を頼み、「脅迫」という稚拙な手段に訴えざるを得なかったのである。やれやれ。
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