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ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

広島、長崎への原爆投下とトランプ(その3)

2025-07-11 13:33:14 | 日記
(承前)
トランプ米大統領の言説をめぐる私の思い。そのモヤモヤの中心にあるのは「力による平和」という考え方だと思い至った。
広島、長崎への原爆投下を正当化しようとするトランプのような考え方は、まさしく「力による平和」を是とする立場にほかならない。
力の行使には、必ず犠牲がつきまとう。その「犠牲」の部分を見れば、とても「力による平和」を是とすることはできないはずだ。

別の言い方もできる。
「広島、長崎への原子爆弾の投下が、無益な戦争に終止符を打った」という事実がある。
この歴史的事実を見るのに、日本側から見るのと、米側から見るのとでは見え方がまるで違う。

この史実がもたらした「犠牲」の部分、広島や長崎におけるその凄絶な地獄絵図を、日本人は胸中でリアルに再現し、「こんなことは二度とあってはならぬことだ!」と噛みしめる。

他方、この地獄絵図を、アメリカ人はまるで無かったことのように無視してかかり、「戦争終結」という果実の部分だけをクローズアップして、原爆投下を正当化しようとする。

私はなぜ怒りに胸をふるわせたのか。
夜郎自大のトランプが(ほんの一面に過ぎない)米側の見方(=見え方)を、さも唯一絶対の真理であるかのように語ったことが、私にはどうしても許せなかったのだ。
広島、長崎の地獄絵図は、いくら美辞麗句のオブラートに包んだとしても、ザラザラした固い石であり続ける。この石は、私にはとても飲み込めそうにない。

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