(承前)
日米の間に安保をめぐってどんな交渉の経緯(いきさつ)があったのか。
以下、私の理解を簡単にまとめておこう。
1.すべての始まりは日本が戦争に敗け、敗戦国になったことにある。戦った相手は、言わずと知れたアメリカ。戦勝国のアメリカは日本を骨抜きにして、「二度と戦争のできない国」にしようとした。そのためにGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)のマッカーサー司令官は、「戦争の放棄」を謳う「t平和憲法」を日本に作らせ、これをあたかも日本国民自らの意思であるかのように信じ込ませた。
GHQ(=アメリカ)が日本につくらせた「日本国憲法」の条文は、Wikipedia によれば以下の通りである。
第二章 戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
2.しかし、やがてソ連、中華人民共和国などの共産主義勢力が台頭してきたため、アメリカはこれを脅威に感じ、日本を「防共の砦」にしようと企てた。そのため「進駐軍」を「米軍」としてそのまま日本に駐留させた。
(このことは、サンフランシスコ講和条約と同時に調印された「日米安保条約」(1951年)に反映されている。このときに調印された日米安保条約(旧条約)では、日本が米軍に基地を提供する一方、アメリカが日本を防衛する義務は明記されていない。アメリカが日本を守る義務はない、と取れる内容だった。)
3.1950年6月、朝鮮戦争が起こると、アメリカは基地の提供だけでは飽き足りず、日本に再軍備を要求するようになった。(経済復興を遂げることが先決と考えた吉田茂首相は、これを断り、代わりに「警察予備隊」を作ることで折り合った。)
ったく、アメリカのご都合主義もひどいものだぜ。新憲法では、二度と戦争ができないように「戦力の不保持」を謳わせながら、都合が悪くなると、今度は日本に再軍備を要求するなんて・・・。
日米の間に安保をめぐってどんな交渉の経緯(いきさつ)があったのか。
以下、私の理解を簡単にまとめておこう。
1.すべての始まりは日本が戦争に敗け、敗戦国になったことにある。戦った相手は、言わずと知れたアメリカ。戦勝国のアメリカは日本を骨抜きにして、「二度と戦争のできない国」にしようとした。そのためにGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)のマッカーサー司令官は、「戦争の放棄」を謳う「t平和憲法」を日本に作らせ、これをあたかも日本国民自らの意思であるかのように信じ込ませた。
GHQ(=アメリカ)が日本につくらせた「日本国憲法」の条文は、Wikipedia によれば以下の通りである。
第二章 戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
2.しかし、やがてソ連、中華人民共和国などの共産主義勢力が台頭してきたため、アメリカはこれを脅威に感じ、日本を「防共の砦」にしようと企てた。そのため「進駐軍」を「米軍」としてそのまま日本に駐留させた。
(このことは、サンフランシスコ講和条約と同時に調印された「日米安保条約」(1951年)に反映されている。このときに調印された日米安保条約(旧条約)では、日本が米軍に基地を提供する一方、アメリカが日本を防衛する義務は明記されていない。アメリカが日本を守る義務はない、と取れる内容だった。)
3.1950年6月、朝鮮戦争が起こると、アメリカは基地の提供だけでは飽き足りず、日本に再軍備を要求するようになった。(経済復興を遂げることが先決と考えた吉田茂首相は、これを断り、代わりに「警察予備隊」を作ることで折り合った。)
ったく、アメリカのご都合主義もひどいものだぜ。新憲法では、二度と戦争ができないように「戦力の不保持」を謳わせながら、都合が悪くなると、今度は日本に再軍備を要求するなんて・・・。
そんなアメリカのご都合主義に振り回されず、自分の主張を貫いた吉田首相は立派だったと思うよ。
(つづく)