ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

イチロー劇場 その幕開けを深読みする

2019-03-07 12:02:27 | 日記
野党を糾合するべく、国民民主党を呑み込み、次には立憲民主党を呑み込もうとしている自由党の小沢代表だが、その彼・イチローは、他方で、自民党の石破茂元幹事長を次期首相に担ぎ出そうとしている。この話はすでに本ブログでも紹介したが、自民党に手を突っ込むこの作戦は、野党を取りまとめる糾合戦略と、どうリンクするのだろうか。

第一に、イチローの石破擁立作戦には、野党を刺激する「外圧」として作用する効果がある。小沢代表は、自民党という「外圧」を、野党糾合の力として利用しようと目論んでいるのだ。「なにぃ!またしても自民党政権だって?こうなったら、枝野だ、玉木だ、と内ゲバなんかやっている場合じゃない。だれでも良い、野党から統一候補を出さなければダメだ」。こういうふうに事が運ぶだろうと、政界の擦れっ枯らしは読んでいるに違いないのである。

第二に、イチローの石破擁立作戦は、首班指名選挙で確実に安倍票を減らす効果がある。ネット情報によれば、安倍首相はこの石破擁立の噂をひどく気にして、「石破が党を出たいというなら出ていけばいいじゃないか」、「除名してもいいんだ」などと口走っているという。こういう狭量な独裁者の姿を見せつけられれば、石破派の議員だけでなく、他の国会議員たちも安倍晋三に投票する気を失くすだろう。安倍票が減れば、それだけ野党の統一候補が首班指名に勝利する可能性は大きくなる。策士イチローはそこまで見通しているに違いないのである。

いやはや、さすがは役者イチロー、なかなかのものですな。
コメント
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