すきむブログ

東北地方のとある町での暮らしをつづります。
四季折々の花や野山の風景など。
お菓子や田舎料理のレシピも紹介します。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相

2010-01-31 22:54:18 | 読書
今回読んだのは、私にはめずらしい、ノンフィクション。


2003年、福岡県であった教師による体罰事件。

家庭訪問で教え子の母親との会話中、母親の祖父がアメリカ人
ということで、「◎◎君は血が混じっているんですね。」
といい、延々とアメリカ批判を展開した。

子供は別の部屋にいたが、教諭がいたダイニングルームの近く
を通りかかり、教諭の発した「穢れた血」という言葉を聞いて
しまう。
男児は「穢れた」という言葉の意味がわからず、翌日小学校の
図書室へ行き辞書で調べた。
言葉の意味を知った男児は、子供心に衝撃を受け、母親に
「僕の血は汚いと?皆と同じ赤いのに、何で汚いと?」などと
しきりに聞いてくるようになった。

さらに、この家庭訪問の翌日から、男児に対する教諭の、言葉に
絶する虐待が始まった。。



この事件、新聞やワイドショーで当時取り上げられていて、件の
教諭が懲戒処分をうけて、半年間の停職を命じられたというあた
りまでは、記憶があった。


児童側が民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。
正義の鉄槌が、暴力教師に下されるはずであったが。。。!?

待ち受けていたのは、予想だにしない展開と、驚愕の事実。

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結末を紹介できないけれど、読んで知った真実。

マスコミの報道は、かならずしも事実を伝えているとは言えない
ということを、考えさせてくれる本でした。





わっぱ飯

2010-01-15 14:31:05 | 日々の出来事
連休明けに東京から長女夫婦が遊びに。

婿どのは、雪国を訪れるのは初めてというので
真冬のこの時期になりました。

日帰り温泉に行きたいというので、猪苗代駅前の
観光案内所へ行き、雪道の運転の苦手な私でも
安全に行けるような日帰り温泉施設は無いかと
訊ねました。

国道沿いならば、路面に雪がないので運転しやすい
でしょうということで、3か所ほどピックアップ。
その中で国道115号からほど近い「湯郷布森山」
という、日帰り温泉専門の施設へ。

この辺りは、酸性のお湯の温泉が多いのだけれど、
この布森山はアルカリ性の温泉。
平日の昼前なので、空いていて、先客の年配の女性
二人が先にお風呂を出たので、娘と二人貸切温泉


ランチは温泉施設でも食べることは可能だったけれど、
せっかくだから美味しいお店へってことで、以前にも
紹介した『芳本茶寮』へ。

この地の郷土料理「わっぱ飯」をいただきました。
山菜や鮭が入った炊き込みご飯です。
杉の木の板を輪っかにした、わっぱという入れ物に
入っているのが特徴。
娘は写真のわっぱ飯と揚げ出し豆腐のセット。
婿どのはわっぱ飯とザル蕎麦のセット。
私は温かい「祝言そば」をいただきました。

ここは、何を食べても美味しいので、遠方からの
お客さまを案内するにはもってこいですね~。

てるてるあした

2010-01-04 13:06:14 | 読書
加納朋子さんの本。

幻冬舎文庫版。

この作者さんの本は、全く初めて。
たまたま本屋さんの棚に並んでいたのを手にして。


親の借金による夜逃げのため、ひとり「佐々良」という
田舎の町の遠い親せきと言われる家にやってきた15歳の
照代。

せっかく合格した高校も、金が払えずに行くこともかなわず。

いっしょに暮らすことになったのは、口やかましい婆さん。
鶏ガラのようにやせ細った久代婆さん。
近所の人々からは魔女と言われる人物。

どうしようもない親を恨み、自分の境遇をのろうような毎日。
照代の元に差出人不明のメールが届き始める。

その謎が解けるとき、照代を包む温かな真実が明らかに。



とっても心温まるお話。
この人の本を、もっと読んでみたくなりました。

最近は、ハードな警察ものとかばっかり読んでるからネ~