すきむブログ

東北地方のとある町での暮らしをつづります。
四季折々の花や野山の風景など。
お菓子や田舎料理のレシピも紹介します。

三春滝桜

2012-04-25 18:54:21 | 旅日記
あこがれの地、三春へ行ってきました。

樹齢1000年の、紅しだれ桜の古木。
開花は一昨日、例年より1週間以上遅れての開花。
お天気とにらめっこしながら、満開になってはいないけれど
今日は穏やかな晴れだったので、思い切って出かけました。





今日の朝は3分咲きって言ってましたが、気温の上昇とともに
どんどん開花が進み、夕方までに5分咲きに。
夜はライトアップもされているけれど、主婦業もあるので、私
は日帰りです。








三春の駅から臨時のバスを利用し、バスの終点から歩いて5分。
かなりの急坂を上って行くと、まだ梅の花が満開!
ウグイスの鳴き声を聞きながら、滝桜を目指します。





小高い丘の上から見下ろすと、眼下に滝桜。





気温がぐんぐん上がり、のども乾いてきたのでひとやすみ。
アイスコーヒーと豆乳ドーナツ。




桜餅アイスが美味しくて、大満足でした!





滝桜をあとにして、三春の町の中へ。
城下町の三春は、古いお寺や史跡もたくさんあり、この時期は
桜もあちこちに。



梅の後ろに桜という、めずらしい光景。








ランチは蔵のカフェで。





駅のホームから見えた桜並木も美しい。
















あとちょっと

2012-04-15 18:11:58 | 日々の出来事
4月に入ってから雪が降ったりで、今年は春の
訪れが遅かったのですが、さすがに半ばにも
なると、どんどんとけて来ましたね~。

気象庁の定点観測では、あと15㎝。
道路や家の周りにはもう全く残っていませんが、
家の北側の日陰には、こんな風に。





田んぼのあぜ道には、可愛らしいツクシが!

もっと大きく育ったら、摘んで食べようと画策中^^
この写真は、わんちゃんのお散歩コースにあるので、
ちょいと遠慮してますが(笑)






春、真っ先に咲いてくれる、小さな青紫のこのお花。

こんな可愛い花なのに、誰が名付けたのか
「オオイヌノフグリ」だなんて…






県内では、浜通りの方から桜前線がやってきてます。

我が家の方は、まだツボミ固いなぁ。


ご近所で見かけたものは?

2012-04-08 15:16:24 | 日々の出来事
何と、買い物に行こうと家を出たところで、ちょっと
田んぼの方を見てみたら、3羽の白鳥が!

今年は寒くてシベリアへ帰るのがちょっと遅いとか。

雪解けが進んで水面が見えてきた田んぼでひとやすみの
模様。











40分ほど歩いて家に戻ってきても、まだゆっくりと
田んぼにいましたね。

もうちょっとしたら雪も消えて、この田んぼの周りは
道路拡張で重機が入ったりするからね。


お天気に誘われて、町役場脇の桜の並木をちょっと偵察。
まだまだツボミが固いですね~。
去年、GW直前の27日頃に開花したんだけど、今年は
5月に入ってからになるかも?









昨日、面白いものを食べました!





実はこれ、喜多方ラーメンケーキです!

スープに見えているのが紅茶のゼリー。
ナルトとチャーシューは、チョコレート、青味はピスタチオ。
麺に見えるのは、モンブランでした~。

丼は小ぶりで可愛いのです。
カップ&ソーサーと比べると、下の写真のとおり。




お味の感想は…ま、話題の一環として食べるならOKですね。

同じお店の普通のモンブランは美味しいよー。



3月の読書記録

2012-04-01 17:22:31 | 読書
今月も34冊。

一番面白かったのは、「くちびるに歌を」
合唱コンクールを目指す、長崎五島列島の中学生の物語。

感動で泣けましたよー。


2012年3月の読書メーター
読んだ本の数:34冊
読んだページ数:11874ページ
ナイス数:1318ナイス

■秋の牢獄
「秋の牢獄」11月7日を何度も繰り返す女子大生藍は同じ一日に囚われ、「神家没落」は家に囚われ、「幻は夜に成長する」は宿命に囚われる物語。3編の中では「秋の牢獄」が好き、最後の一行が特に良かった。私も恒川ワールドに囚われそう。
読了日:03月31日 著者:恒川 光太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17855267

■ミーナの行進
母の専門学校入学に伴って、中学1年の生活を芦屋の母方の伯母の家で過ごすことになった朋子。フレッシーという清涼飲料水メーカーの社長の家で、ドイツ人の祖母・ハーフでダンディな伯父・生真面目な伯母・従姉妹のミーナ・祖母のいいパートナーでもあり有能な家政の担い手米田さん・庭師の小林さん、そして家族の大切な仲間コビトカバのポチ子と過ごした日々の物語。病弱でポチ子の背中に乗って通学するミーナ、それを見守る家族の眼差し。ミーナが書いたマッチ箱の中のお話が素敵だった。ミュンヘンオリンピックの男子バレー、懐かしかった!
読了日:03月31日 著者:小川 洋子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17844326

■マウス (講談社文庫)
小5の新学期、目立たないように、同じような雰囲気のおとなしい友達を見つけようとする内気な女の子律。誰とも協調しない浮いた存在の瀬里奈の存在が気になって仕方ない。自分の世界に閉じこもる瀬里菜の心を開いたのは「くるみ割り人形」。小学校高学年の女の子の特異なグループ分けとか、面白く読めた。律が大学生になったとき再び瀬里奈と会いまた変わっていく二人が良かった。マウス、臆病で小心なこと。
読了日:03月28日 著者:村田 沙耶香
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17781474

■迷宮 (集英社文庫)
ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてある猟奇的な殺人事件の犯罪記録・週刊誌報道・手記・供述調書を読まされて行く。彼はいったい何者なのか?治療師は誰なのか?うーーん、あまり好きなタイプのお話しではなかった。
読了日:03月28日 著者:清水 義範
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17781272

■疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)
堅物の竜崎さんの恋?!1~2弾に比べるとやや面白味は…。奥さんが何もかも気づいていて、あのエリートを掌で転がしてる感がたまらなく好き。次作が単行本で出ているから図書館で探してみよう。
読了日:03月27日 著者:今野 敏
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17746667

■あんぽん 孫正義伝
孫正義さんの評伝。ご本人よりも両親のルーツを掘り下げたもので読みごたえがあった。特に父上三憲さんが破天荒な人物で面白かった。外見は孫さんそっくりだけど。大陸から日本にやって来た在日の人たちの思いや苦労もよく書かれている。
読了日:03月26日 著者:佐野 眞一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17720644

■水の柩
普通すぎる自分を厭う逸夫、転校して以来壮絶ないじめに遭っている敦子。小学校の卒業記念にタイムカプセルを掘り返すという計画を敦子が持ち掛ける。いくおばあちゃんの過去も絡み、ダムからそれぞれの過去を捨て去った時少しずつ事態は変わる。蓑虫ってそんなにカラフルに変身できるのかという驚きも。
読了日:03月24日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17678078

■女神のタクト
30歳にして職と男を失った矢吹明菜。ふと降り立った神戸舞子の海岸で白石という妙な老人と出会い、一宮拓斗という指揮者を神戸に連れてきたら成功報酬を払うという提案を受ける。出だしから話はテンポ良く進み、弱小オーケストラが引きこもっていたマエストロによって定期演奏会を成功させるというストーリー。登場人物がみな個性的で面白く、クラシックコンサートに行きたくなった。塩田さん、これからも楽しみな作家。
読了日:03月24日 著者:塩田 武士
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17664278

■ジェントルマン
何気に借りて来てしまって、読み始めて激しく後悔。もっとも苦手分野のお話しだった。紳士の仮面をかぶった漱太郎とその本性を見抜いてしまった夢生。どんなに漱太郎が悪かろうと一途に思いを寄せる夢生が切ない。
読了日:03月23日 著者:山田 詠美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17646740

■平成猿蟹合戦図
長崎五島列島の若い子連れの美月が東京へ出て行ったホストの夫朋生を追って上京するところから話が始まる。五島、歌舞伎町、秋田大館と舞台は移り変わりクライマックスの選挙は盛り上がる。テンポよく話が進んで面白かった。サワおばあちゃんの保育園でのお話、最後のは特に良かった。瑛太がいちはやく秋田弁を話すのが可愛い。
読了日:03月22日 著者:吉田修一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17628629

■くちびるに歌を
サトルとナズナが交互に語るという展開。産休に入った松山先生の代理で柏木先生が現れ、美しい先生目当ての男子の新入部員が入ってきたことで合唱部に様々な問題が出て。コンクールを目指す中学生、当日の松山先生の出産とドラマティックな展開に。そしてお兄ちゃんの前で…もう、涙が止まらない。いいお話、こういうの大好き。
読了日:03月21日 著者:中田 永一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17587855

■あやまち
29歳の1人暮らしのOLが、地下鉄の駅で出会った、携帯電話も固定電話も持たない謎めいた男と、一粒のキャンデーがきっかけで付き合い始めるが、顔に黒子のある男に尾行されたことから、彼の隠されていた過去を知ってしまう。なんだか切ないラブストーリー。ハッピーエンドじゃないお話はやっぱり読後がもやもやしてしまう。多分初読みの作家さん?他の作品もちょっと読んでみたい。
読了日:03月20日 著者:沢村 凜
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17567689

■チヨ子 (光文社文庫)
雪娘・オモチャ・チヨ子・いしまくら・聖痕の5編の短編からなる1冊。表題作のチヨ子が一番好き。いしまくらも都市伝説がテーマで中々面白かった。聖痕はちょっと重かったかな?巻末の作者の解説がいい。作品の背景を知ると、また違った面白さがある。
読了日:03月20日 著者:宮部 みゆき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17558412

■月の扉 (光文社文庫)
沖縄那覇空港で乗客240人を乗せた旅客機がハイジャックされる。犯行グループは彼らの師匠を空港まで連れてくることを条件に幼い子供を抱きかかえて凶器を突き付ける。だが密室である機内のトイレで乗客の1人が殺され、乗り合わせた座間味くんという青年に謎解きをさせて行く。うーーん、皆既月食の夜に合わせて計画を実行するという設定は面白いけれど、師匠石嶺の人物的魅力など、今一つ分からず。。物語のラストにも疑問あり。あまり好きなタイプの本ではなかった。
読了日:03月19日 著者:石持 浅海
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17542998

■賢者はベンチで思索する (文春文庫)
シリーズの「ふたつめの月」を先に読んでから、こちらへ。アンとトモの2匹が七瀬家にやって来た理由も分って納得。主人公七瀬久里子はファミレスのウエイトレス。公園のベンチに座るお店の常連の国枝老人と知り合いになり、悩みを聞いてもらうようになるが、やがて彼の本当の姿を知ることになる。これは好きなシリーズ。長く続いてくれるとうれしい。
読了日:03月18日 著者:近藤 史恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17509023

■署長刑事 大阪中央署人情捜査録 (講談社文庫)
キャリア警察官僚古今堂航平29歳。同期入庁唯一の私学卒業生のマリノリティ。大阪府警中央署署長に着任早々部下の飲酒ひき逃げ事件が発生。若殿と呼ばれて何もやらないのがキャリア警察署長だが、航平は部下の汚名を雪ぐために捜査を開始する。初読みの作家さん。警察内部のお話で中々面白かった。部下の19歳元柔道選手の由紀がいい味。
読了日:03月18日 著者:姉小路 祐
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17491744

■真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)
真夜中の1時に10年前に書かれた婚姻届を手に乗り込んできた弘基の元カノ。妙に男受けする佳乃に振り回されるブランジェリクレバヤシの面々。今話題の婚活サギを絡めて上手いストーリー作りだ。それにしてもクロワッサン・シュトーレン・ガレットデロア…そしてバレンタインのチョコクロワッサンラスク!胃袋をギュッとつかまれた。希実と美和子さんの関係は次巻のお楽しみか!今後の展開が楽しみ~。
読了日:03月17日 著者:大沼紀子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17460909

■グッドラックららばい (講談社文庫)
初読みの作家さん。長女の高校卒業式のあと、突然母親鷹子が家を出る。信金に勤める父信也、クールな長女積子、怒れる次女立子。それぞれに自分勝手なこの家族、誰にも共感しないけれど、どこかにありそうな家族なのかも?平さん、他の作品もちょっと読んでみようかな。
読了日:03月16日 著者:平 安寿子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17447999

■夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))
何という展開…。澪に立ちはだかる艱難辛苦。早く重い雲を突き抜けて蒼い空を眺めさせて欲しい。そして次巻が1年後とは。。いけねえよ、この終わり方は。
読了日:03月15日 著者:高田 郁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17422208

■完全黙秘―警視庁公安部・青山望 (文春文庫)
財務大臣が刺殺され、犯人はその場で取り押さえられるものの完全黙秘をして身元すらわからない。警視庁公安部警部・青山望はこの犯人の身元を探り始め「蒲田3号」と呼ばれたかつて完全黙秘をしたまま刑期を終えた男にたどり着く。政治家・暴力団・芸能界が絡み合う大きな捕りもの劇。こんなに上手くことが運べば日本に犯罪者はいなくなるに違いない。あくまで物語だよなぁ。。
読了日:03月14日 著者:濱 嘉之
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17405308

■きのうの世界(下) (講談社文庫)
塔のあるべき本来の意味。謎が一つずつ明らかになっていく過程は面白かった。ラストはちょっと消化不良気味だけど、恩田さんらしいオチといえばまあ満足かも?古くから特殊な土木工事を請け負う一族、そちらメインで長編を読んでみたい。
読了日:03月13日 著者:恩田 陸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17365138

■きのうの世界(上) (講談社文庫)
不思議な水路と塔のある町で一人の男が殺された。彼は上司の送別会の後忽然と姿を消していた。彼の後を追いかけてきた「あなた」は、謎に満ちた町を歩く。面白くて一気に読む!下巻へ。
読了日:03月13日 著者:恩田 陸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17362005

■レッド 新装版 (ハルキ文庫 こ 3-34)
山形県の片田舎の町の「蛇姫沼」、環境庁の外郭団体に出向中の刑事相馬と自衛官斎木は沼の環境調査を命じられる。強い放射性物質が沼の周辺から検出され、とんでもないものが隠されていることが判明するが…。何でも隠ぺいする体質のこの国の中枢、実際こんなこともあるのかも?って思わせるような。面白かった。
読了日:03月12日 著者:今野 敏
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17351017

■錦 (中公文庫)
京都西陣の帯屋の主人、菱村吉蔵の生涯を描く。生家の没落で一家を支えるため黒繻子の帯をぼてに入れて売り歩くところから、腕の立つ職人と出会い創作帯を次々に編み出し身代を大きくする。偽物を出されたり身内の裏切りに遭い、やがては元大名の茶道具の修復をきっかけに法隆寺の錦の復元に携わる。錦のことになると盲目的に熱中する吉蔵を支える妻むら、妾ふく、一途に思いを寄せながらも報われない仙。仙の生き方は真っ直ぐで切なかった。吉蔵が幸せならば仙は満足なのだろう。宮尾さんには珍しい男性が主人公の物語。
読了日:03月11日 著者:宮尾 登美子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17316085

■ボーナス・トラック (創元推理文庫)
某ハンバーガーチェーンの社員草野哲也が、深夜の帰り道でひき逃げ事故を目撃してからの物語。ひき逃げされた大学生横井亮太の軽妙なキャラが面白い。南くんもいい味で。小池啓介さんの「ひき逃げされ幽霊になった横井亮太のおまけの人生=ボーナス・トラック」という解説に納得。
読了日:03月09日 著者:越谷 オサム
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17271453

■デザイナーベイビー
大学病院の新生児室から生後3日目の女児が連れ去られ、院長あてに身代金要求の電話が…。単純な新生児誘拐事件かと思ったら入院中の妊婦が不審な死を遂げたり、担当の看護師が殺害されたりと。生殖医療や遺伝子操作など内容は盛りだくさんだけど、教授が関係者の中2の息子にぺらぺらと事件の経緯を語ったりとか、あり得ない展開も多すぎる。我が子を望み、健康で生まれてくれたらそれだけで満足とはいかない人間の業の深さか。ラストは納得いきません、あり得ない。
読了日:03月09日 著者:岡井 崇
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17255971

■虚空の冠〈下〉
今日のニュースでアイパッドの新機種が発売されたって言ってた。渋沢が立ち上げたノアの成功で、亮輔のミネルバは。。実際紙のメディアは先行きが暗いのだろうか?私はやはり紙の本や新聞は手放せそうもないけれど。鳩がいいエピローグの小道具になっている。マンダリンがアップル、りんごじゃなくてオレンジっていうのが面白い。
読了日:03月08日 著者:楡 周平
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17229560

■虚空の冠〈上〉
戦後メディア史を読み説くようなストーリー展開で面白い。新聞・ラジオ・テレビを牛耳る渋沢大将が携帯端末から電子書籍参入を模索する新原亮輔とどのように関わっていくのか?下巻にこのまま行きましょう。
読了日:03月07日 著者:楡 周平
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17203225

■竜が最後に帰る場所
不思議世界を堪能するなら、恒川さん。5編の中では鸚鵡幻想曲が好き。迷走のオルネラはこのところ立て続けに虐待やDVが出てくるものを読んでいたのでちょっと重かった。タイトルはとても素敵で、ゴロンドに会ってみたくなる。
読了日:03月06日 著者:恒川 光太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17178077

■ある少女にまつわる殺人の告白
10年前に起きた少女虐待事件。亜紀という少女の生い立ちが凄惨で読むのがつらかったけれど、母親の愚かさに憤りを感じた。君枝がもう少し母親としてしっかりしていたらこの一家はここまで破滅しなくて済んだのかと。インタビュー形式の小説、目新しくて面白い手法だと思った。虐待はやはり連鎖するのだな。。
読了日:03月05日 著者:佐藤 青南
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17157800

■チェインギャングは忘れない
護送車が襲撃され、五人の男が脱走した。脱走した男の一人大貫修二は記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところをドライバーの早苗に蹴り起こされて…。スピーディーな展開はさくさく読みやすくて面白かった。
読了日:03月04日 著者:横関 大
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17141810

■死刑基準
死刑廃止派の大伴弁護士の妻が妊娠中の胎児とともに殺害され、犯人として大伴が弁護し無期懲役の判決を受けた誘拐殺人事件の被害者の父鯖江が逮捕される。息子を殺害されたという事件なのに犯人が死刑にならなかったことを逆恨みしてとのことだったが、鯖江は強姦の事実は認めたが殺害を頑なに否認する。主人公水戸は死刑存置派であるが、鯖江の国選弁護人の事務所で働きながら真犯人を探すというストーリー。死刑制度の是非についてもっと突っ込んだ内容かと思ったら、中身はちょっと2時間サスペンス風だったのが残念。法廷のシーンはよかった。
読了日:03月04日 著者:加茂 隆康
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17129340

■放蕩記
母と娘の確執。長女である私にもある程度の理解出来る部分はあったが、ここまでの葛藤はなかったな。翻って自分は母として娘たちにどう映っているのだろうかと考えさせられた。『人は必ず誰かの子供として生まれてくる。どんなに親を拒絶しようと、自分がその人の子どもだという事実をまるごと否定することはできない。わかっている。だからこそ苦しい。」年老いて行く母の姿を見守る娘の眼差し。悲しいけれど親は先に年老いていくのだ。今日はこれから両親の顔を見に行くつもり。
読了日:03月03日 著者:村山 由佳
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17085490

■星月夜
伊集院さんの初推理小説。東京湾で発見された若い女性と老人の遺体。何の接点もない二つの遺体を結びつけるものは?鑑識の葛西さん、草刈刑事、畑江主任等魅力的な人物も多いので、彼らを主人公にまた書いて欲しい。ご自身のルーツが半島だということで、悲しい歴史を持つ人たちの描き方はさすがだと思う。康次郎、もうちょっと別な生き方が出来なかったのかしら?
読了日:03月02日 著者:伊集院 静
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17057484


▼2012年3月の読書メーターまとめ詳細
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