すきむブログ

東北地方のとある町での暮らしをつづります。
四季折々の花や野山の風景など。
お菓子や田舎料理のレシピも紹介します。

銀二貫

2010-08-31 19:23:46 | 読書
最近お気に入りの作家さん、高田郁さん。

江戸時代の人情話なのです。

今まで読んだ「みおつくし料理帖」シリーズや、デビュー作の
「出世花」も良かったけれど、今回読んだ「銀二貫」も泣かされ
ました。


大阪天満の寒天問屋を舞台に繰り広げられるお話。

寒天問屋井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を
銀二貫で救う。
【銀二貫】は、大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。
引き取られて松吉と名前を改めた少年は、商人の厳しい躾と生活
に耐えて成長していく。

人柄の良い主・和助や、松吉に辛く当たる番頭の善次郎、丁稚仲
間の梅吉。

料理人嘉平と愛娘真帆らに支えられ、松吉は新たな寒天作りを志す。

しかし大火はまたも町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す。

【銀二貫】を天満宮に納めることを目指し、真剣に商いに励む井川
屋の人々。

念願叶って【銀二貫】が天満宮に奉納されるその時は?
真帆と松吉のその後は?