私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

冷たい雨に撃て 約束の銃弾を

2010-05-23 19:10:59 | 映画鑑賞
マカオで暮らす娘の家族が殺されたフランス人の男。
一人マカオに向かった男は、復讐を請け負ってくれる男たちを探し出す。
偶然、男に仕事現場を見られてしまった男たち三人組。

娘が残した食材で料理を振舞う男。
何日か前に殺人が行われたその場所で、娘が残した食材で一流の料理を作るのだ。
男なりの娘とその家族への弔い方なのだろうか。その男の作ったパスタを食べて復讐を請け負うことを決める三人組。
仕事に流儀がある三人組。クールに仕事をしつつも、子どもの前では戦うことを好まず。そして自分を大事にしてくれている仲間を裏切ることを良しとしない潔さ。
そして愛する女の作った食事を取らず戦いに向かう男たち。
食事をしたら後ろ髪引かれると思ったのか。それとも、帰って来た時のために楽しい夕餉の時は取っておこうと思ったのだろうか。

フランス人の男は、頭に残った銃弾のせいで、徐々に記憶が薄れていく。
それでも仕事を請け負った三人組はキチンを仕事をやり遂げようとする。
相手が約束を覚えていなくても、自分達は約束を覚えているからだ。
なんて男らしいのか。


復讐には雨が似合う。
そしてその復讐を更に潔いものに感じさせる強い風。
風の中で戦い、雨の中、お互いを庇いあう男たちは潔く格好いい。

****
マカオが舞台だ。
眩しいほどのネオンの量で、眼がくらむ香港の夜と違って、マカオの夜はどこか優しい黄色い光が夜の街を包む。
カジノだけではないマカオの街の一面だ。
男の復讐を静かに見守っているマカオの黄色い光が非常にエキゾチックに思える。

三人組もいいが、敵役のサイモン・ヤムの脂ぎった強面がいい。
やっぱり悪役が悪役であってこそ、なんて憎らしいんだと思ってこそ、こういう映画は面白いのだ。

****
新宿で見たのだが、私の隣の男性(多分20歳台半ば)は非常にマニアと見た。
アンソニー・ウォンがにやっとするたびに、男性もにやっとしているのが感じらるのだ。
銃撃戦も非常に楽しんで見ているのが隣に座っている私にもびしびし伝わってくる。
その楽しさは勿論私にも伝染する。
もとからノワールものは大好きなのだが、更に楽しい2時間を過ごす。
名前も知らない隣の席の男性に感謝だ。

フランスからやって来た男は、ジョニー・アリディ。
列車に乗った男に出演している彼は、フランスの大スターだとか。
マカオの街にも、香港の男たち三人と一緒にいても違和感なし。

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