酒に酔ったモンウを彼女の実家で休ませるイ・インだが、モンウにはまだまだ秘密が多い。生死の分からない彼女の父親の事をイ・インが知った時にはどうなるのか・・・
心を通わせても秘密の残る二人には、宮廷にも敵が多すぎる。醜聞の原因は彼女であることをアピールし彼女に謹慎を告げる事で彼女を守りたいイ・インだが、自ら彼女の謹慎を解かざるを得ない時がやって来る。
政敵は宮廷内だけでなく海外からもやって来るのだ。自らの威光を示す為にやって生きた清からの一行の代表は王の碁友と賭け囲碁の一局を所望。(これも当時の接待の一環か・・・イ・インはこんな風に清がモンウの事に興味を持つことに一縷の望みを託していたのだ)
しかし、韓国の命運を握っている清は、イ・インの亡き兄が残した娘を清への嫁がせる事を望む。国内での地位確保に婚姻という名の人質作戦を利用しようとしているのだ。拒否すればその後の清の嫌がらせは目に見えている為、拒否できないイ・インと、イ・インを想いながらも、正当な方法で王位に就かなかった彼への謀反を止める事が出来ないモンウ。
モンウもイ・インも、望んでいるのは亡き兄の息子である大君を跡継ぎにする事であるにも関わらず、お互いの思いを知らない為、とんでもない遠回りをしているのだ。そこに息子であるイ・インに跡継ぎが生まれない為、宮廷内を自分の身内で固める事が出来ない大妃の悪巧みが加わり、更にイ・インの愛情を得ようとするトン尚宮の欲望も加わり三つ巴のドロドロが続く。
棋譜を読み込むかのように謀反の手立てを考え、なんとか亡き王の子ども達を守るべく、清への婚姻を使用して清にスパイを送り込もうとするモンウと、婚姻を成功させることで亡き王の血は途絶えさせたい大妃の駆け引きは続く。
男性の権力に対する嫉妬も怖いが、女性の権力に対する執着も怖い。そして何よりこの時代の権力は血の濃さと切っても切れない関係にある為余計に恐ろしい。