ノワール色の強い映画が好きなため、昨晩放送開始になった@竜の道は楽しみにしていたドラマだった。
昨今の状況で4月からの放送開始が延期され、満を持しての放送開始だったにも関わらず、放送されるや否や、孤児院育ちの男性二人が刑事とやくざになって自分たちを守ってくれた女性の復讐を行う「ウロボロス」と設定が似ているという反応がネットに沢山アップされていたらしい。
私も「ウロボロス」を楽しみに見ていたので、「似ている」という反応は良く分かる。
復讐のために男性二人が身分を隠し、自分たちの恩人を誰が追い詰めたのかを探るストーリーであるウロボロスと、孤児である一卵性双生児である男性二人が、同じように出自を隠し、自分たちの養父母を陥れて会社を乗っ取った男の破滅のために一生をかけるストーリーの竜の道。
似ていないとは言えない、いやむしろとても良く似ている設定だ。
ただ、ウロボロスには市民の生活を守るべき警察内で行われた悪事を暴くというもう一つの大きなストーリーがあり、その中で主人公二人が悩むという別の大きな柱があるが、竜の道では同じ公僕でも双子の片割れは官僚だ。その公務員という地位を利用し、ずる賢く経済界でのし上がて行く男を追い詰めようとする姿は、今の時代、警察の闇よりもより身近でリアルでもある。
公僕として男を追い詰める弟と違い、顔を変えて別の人間に成りすまして復讐を遂げようとする兄を演じる玉木宏サイドから見ると、彼が以前出演した@悪と仮面のルール別バージョンという見方も出来ると思う。(あくまでもファンだけの見方か・・・・)
私は、やや前時代的な退廃的な雰囲気が漂っていた「悪と仮面のルール」は、亡き父とのトラウマに悩まされながらも、顔を変え、一生をかけて自分が好きな女性を守るという純愛ストーリーだと思っていたのだが、今回のドラマも血の繋がらない妹を守るという男の愛情とプライドをかけた戦いのようにも思える。
背景はウロボロスと似ているが、マインドは続:悪と仮面のルールと勝手に思っている。
私はノワール物、復讐ドラマが大好きだが、今のこの世の中的にこのような内容が好まれるのかどうかは良く分からない。。。ただ、好きなので見続ける予定・・・