私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

泣く男

2014-10-24 17:42:24 | 映画鑑賞
中国系マフィアの一員として殺しを請け負っている男。
一員というより手下と言った方がいいんだろうか?
彼の中には自分が守るべきルールがある。
生まれ故郷の韓国に戻り、最後と決めた仕事をやろうとする男だが、
結局彼のルールはマフィアたちにとっては吹いて飛ぶような小さな物。
人の人生を断ち切るのが仕事の殺し屋も、自分の人生は自分でコントロール出来
ないのだ。

ウォンビンが主演の映画@アジョッシの監督がチャン・ドンゴンを主演に再び同
じようなシチュエーションで撮っているのだが、
この二つの映画、シチュエーションは似ていてもアプローチの仕方は全然違う。
アジョッシでは生きている少女を守ろうとする殺し屋だが、この映画では少女は
あくまでも男の心の中にしかいない。
自分が殺してしまった少女の姿を自分の幼い頃に重ね合わせ、少女の母親に自分
の母親を重ね合わせる。
少女の母親を守るため、どこまでもどこまでも銃口を相手に向けるが、それは彼
の心の中の思い出のリベンジのようにも思える。
アクションの理由付けは、殺し屋の男の中にあるのだ。
それゆえ、男のアクションに共感することがやや難しくもある。
しかし一度共感してしまうと、その切なさにやりきれなくもなる。

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