行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

「改革」って・・・

2006年01月04日 | 行革・人材育成
先日の「紅白歌合戦舞台裏」の番組を見ていたら、やたらと「NHKの改革」という言葉が出てました。受信料の不払いが多く、NHKも改革やってますという姿勢を示さなければならない状況なんでしょうが、「改革」という言葉がここまで来ているんだなという不思議な印象を持ったところです。


改革競争が盛んですが、「改革」の中身を吟味する議論が乏しいように感じます。ちょっとブーム的かなと・・・


その話はまた別として、自治体などの公的部門でも改革真っ盛りです。もちろん、財政的に厳しい状況があり、自治体に倒産がないと言われながらも、赤字再建団体という国が破産管財人になる制度はありますので、そうならないように皆必死という状況です。


しかし、行革を担当して思うのは、役所は、民間と違って倒産という厳しさはないかわりに、「改革」をして得られるビジョンが持ちづらいということです。


例えば、日産自動車のように、今は人員整理や給与カットをしているけれど、業績が上がればこれだけのリターンを従業員にしますよという「約束」があれば、今は苦しいけれど、頑張ればこうなるんだという「明るい希望」があるわけです。


しかし、自治体の場合、いくら業績をあげても国家公務員に給料を準じるという「国公準拠」という規定があるので、頑張っても頑張らなくても給料は変わらない。厳しい中苦労しても頑張る「明るい未来」を提示できない状況があります。


もちろん、仕事の達成感、住民の皆さんの評価が大きな励みになるんですが・・・


その辺が、自治体の改革が進まない一因かなと思います。


その状況の中で、どれだけ「明るいビジョン」を職員に示せるのか。
自治体の「改革」の成否のポイントだと分かりつつ、未だに模索しているところです。

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